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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

陸羽東線の蒸気機関車を未来へ遺そう!

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「陸羽東線シゴハチの里PROJECT」


守りたいのは故郷の

「歴史=人生」です。


陸羽東線の蒸気機関車を未来へ遺そう!
http://chng.it/km56JHjBbW



引き続き、皆様のご支援ご協力をお願い致します。




  1. 2020/04/20(月) 00:00:00|
  2. ご挨拶
  3. | コメント:0

旅人(たびにん)

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大道三軒軒下三寸借り受けましての渡世、わたくし野中の一本杉にござんす・・・

江戸川の畔で眺めを見て、寅さんが故郷柴又へ帰って来るお馴染みとんがり帽子の取水塔のある風景。
水戸街道の車の往来や常磐線の長編成の列車などの存在すら霞む見晴らしの良い風景だ。
東京でありながらここでは喧騒を忘れさせ、寅さんが懐かしんで帰って来るのも頷ける。
そして意外にも東京の冬の空は蒼く澄んでいることに気付かされる。



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薄焼きと唐辛子の煎餅をかじりながら、団子屋さん佃煮屋さんなど参道お馴染みの店が並ぶ門前町を歩く。
威勢のいい声が響く気忙しい年の瀬の中、子供の頃に嗅いだ懐かしい匂いを思い出していた。

慌ただしく人が行き交う師走の街…
関東に散らばった親戚が待ち合わせ場所に集まって来る。
毎年幹事持ち回りで行われた忘年会。
良く会う顔、久し振りに会う顔がほころび、時間はあっという間に過ぎていく。
団欒の一時が終わりに近付く気配を子供ながらに感じとり、キュッと胸を締め付ける寂しさ…
外へ出ると日は陰り、関東特有の空っ風が渦を巻いて吹き抜けた。
櫛の歯がひとつ、またひとつと欠けていくように
集まった親戚はそれぞれに散り、またねの言葉を以て別れを告げた。



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いよいよ年が押し迫った街は、それまでの喧騒から水を打ったように静かになる。
あれほど賑やかだったのに、煩いほど、毛嫌いするほどごちゃごちゃしてたのに窓を叩く風の音がやたらと耳を突く。
それは忘年会が終わり、親戚が帰るべき場所に帰っていく後ろ姿を見送る切なさに似て…。



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柴又を舞台にした「男はつらいよ」という映画は、ただの喜劇、女に惚れて振られて旅に出るだけじゃなく
恐らく多くの人が、どこか身に覚えのあるあの時嗅いだ懐かしい匂いが描かれていて
寅さんはそこを旅しているように僕には見える。



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今年も災害が多い年であった。
そして福島第一原発では放射能で汚染された水をどうするかで揉めている。
人体に影響がないほど希釈して…
だったらあんた等の家にでも撒いてくれ、影響ないんだろ?と言いたいところだ。
そもそもその言葉は原発建設の際、地元説明会で散々繰り返していた言葉でなかったか。
絶対安全、安全には二重三重の、万が一事故があっても影響はないとあれほど言っていたことが呆気なく崩れ
それをいとも簡単に想定外の一言で覆す。
福島の知人の畑の地中には、捨て場所がない汚染された土を埋めさせられている。
深く掘るから人体には影響がないが常套句、どうせ野菜など売り物にならんし、
自分等に影響が出る頃には死ぬ歳だからと諦めてしまっている。
オリンピックと騒ぐ前に忘れてやしませんか?が彼らの本音だ。
人が住めなくなる、住んでいけなくなるものを、安全、クリーン、地球に優しいだのと取って付けたように並べては進め
何かあれば想定外、人体に影響なし。
温暖化にしても同じことが言えるだろうに、せめて来年こそは穏やかな年であるよう祈りたい。
そして決して裕福にならなくていい、豊かでありたいというのが通年の願いだ。寅さんのように…ね。



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京成電鉄金町線 柴又


柴又駅に電車が入って来る。
困ったことがあったらな、風に向かって俺の名前を呼べと云った寅さんが
久し振りに、本当に久し振りに帰って来たというのにまた旅に出る。

ヤなことばっかり続いたかもしれないけどよ、
人間生きてりゃ何べんか「あぁ、生まれて来てよかったな」って思う時があるじゃない。
その内、またそんなことを思う時が来るよ。
んじゃあな。

寅さん、あなたの言葉を信じて新しい年を迎えます。
皆さまも、どうぞよいお年をお迎え下さい。
今年も「笛の音(ね)響けば」をご笑覧下さり、ありがとうございました。




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  1. 2019/12/29(日) 23:28:19|
  2. ご挨拶
  3. | コメント:2

年の瀬

毎年のことだが、年も押し迫ったこの時期に慌てて年賀状作りに明け暮れている。
もっと早くからやればいいのにと自分でも思うのだが、
昔から「郵政省のぼったくりイベント」程度にしか思ってない自身の精神を棚に上げ、いつもの体たらく振りを発揮しているところだ。
時代はどうあれ一年の節目、というのはあるが、どうにも年賀状作りは苦手だ。
それでいて全て印刷というのも嫌いで、せめて宛名だけでも手書きにしないと気が済まない面倒な性格のうえ
今年はそこに輪をかけて我が家のストーブの調子が悪く、その原因追求に追われ
しかも今は吹雪いているから除雪もしなければならない有様だ。
おまけにプリンターの調子も悪く試し刷りも出来ていない。
職業柄、年末年始も普通に仕事ということもあり、帰省を兼ねた大井川の写真整理もおぼつかず、
こんな更新をしてるくらいならさっさとやれ!と突っ込みを頂きそうだが
従ってまだ一枚も年賀状は出せていない状況にある。



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とはいえ、年はこちらの都合に関係なく終わろうとしている。
年末といえば昨年と同じことを繰り返すが僕にはこれである。
大井川鐵道よりも、むしろこちらに行きたかったという方が大きかったかもしれない。



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人混みは苦手なので好きであっても以前ならあまり行くことはなかったが、やはり歳なのだろう。
寅さん好きということも相まって、帝釈さまはどこか懐かしいと思わせる。



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小学生までは毎年地元の川崎大師に家族で参拝していた。
お大師さまの参道で葛餅を買い、定食屋で昼食をとる。
大して美味くもないと思われるその店の玉子丼が、そういう時だけ美味く感じられたのは
年の瀬の参道の雰囲気と、家族で過ごすことによるものなのだろうことを知るのは随分後になってからの話だ。

古くからお付き合いさせて頂いてる高木屋さんで草団子を買う。
酷い時は、我慢出来ずに買った草団子を帝釈さまの境内で全部食べてしまい、また買い直すこともあった逸品である。



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昨年3月、旅に出る寅さんを見送るさくらの銅像が設置された。
映画のラストシーンが回想される。

さくら 「お兄ちゃん、たまには家でお正月くらい迎えたっていいじゃない」

寅 「そうしたいの山々だが、この商売はそうも言ってらんねぇ。へっ、そこが渡世人のつれえところよ」


電車が駅に入って来る。
涙ぐむさくら…。
「おいちゃんおばちゃんによろしくな。博と仲良くやれよ」
そういって北風の吹く中を、寂しげな背中を見せて旅立っていく。

いつもと変わらぬ風景に、なぜか観る者を見送る側の想いにさせられて、何度となく目頭を熱くさせられた。



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江戸川を京成電車が駆け抜ける。
ここ東京は葛飾柴又、フーテンの寅こと車寅次郎の生まれ故郷である。
そして僕が旅好きになった原点でもある。


さ、あれもこれもと半ばヤケクソの年の瀬でございます。
焼けのヤンパチ日焼けのなすび、色が黒くて食い付きたいが、あたしゃ入れ歯で葉が立たないよときた!
今年も思いおこぜば恥ずかしきことの数々。
今は深く後悔と反省の日々を過ごしております。
訪れて頂いた皆さまにおかれましては、まっぴら良き年を迎えられますよう、遠い北国の空から祈っております。


といったところで…
本年も「笛の音響けば」をご笑覧下さり、ありがとうございました。


u403tsugaru





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  1. 2018/12/30(日) 16:25:26|
  2. ご挨拶
  3. | コメント:0

謹賀新年

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石北本線 緋牛内


明けましておめでとうございます。
拙いブログが続くと思いますが、今年もどうぞよろしくお願い致します。




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  1. 2018/01/03(水) 00:14:12|
  2. ご挨拶
  3. | コメント:2

師走の空に

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京成電鉄金町線 柴又駅    2014年12月撮影


今年もいよいよ大詰めとなった。
年の暮れといえば、僕にとってやはりこれは外せない。

「男はつらいよ」…。
寅さんと親しまれ、かつてはお盆と年末に二作品が公開されていたが晩年は年末一本になり、
お正月映画として48作まで続いたことは承知の通りだろう。
お決まりのストーリーで喜劇を好まない人も多かろうが、僕にはこの映画に与えられた影響はかなり大きく
今でも啖呵売の口上はソラでも言えるほどだ。

女に惚れっぽく毎度のようにフラれたり、身勝手で自分が気に入らなければすぐに喧嘩が始まりプイと家を飛び出してしまう…。
もしこんな人が身内にいたら迷惑この上ない。
けれども時折見せる優しさだったり、自身が愚かな男だと恥じているからこその言葉は時として重く、
人情に厚いところもホロッとさせられる。
そして節々に出てくる日本の美しく懐かしい風景…。
そこにチラッと映る列車がまた堪らず、四季や暮らしの中を往く鉄道風景が少なからず今の自分の描く下手な絵や
写真の原点にもなり、今でもあんな風に旅がしたいなぁとしみじみ思わされている。
もし架空の自分が映画の世界にいたとして、寒い師走の北風に吹かれる寅さんは
「そこが渡世人のつれぇところよ」
と、どこを売の旅に出ているんだろう…なんて想像することもしばしばだ。

そんな寅さんの愛してやまないふるさと葛飾柴又。
妹さくらやとらやの皆を想いつつ寅さんが旅発つ柴又駅は帝釈天の参道口にある下町の駅だ。
高砂駅から複線で来た京成電車は、ここ柴又から単線となり終点の金町駅へと向かう。
跨線橋はなく下り電車利用時は構内踏切を渡る小さな駅であるが、参道口だけあってゆったりした独特な雰囲気の改札口を持ち
その空気感がスクリーンの中でも描かれてるところは鉄道好きの山田洋次監督ならではと思う。


平成29年も今日で終わり。
毎度のことながら一年があっという間に過ぎていく。
このブログも駄作続きの写真とダラダラと綴った文は恥ずかしい限りで、寅さん風に締めればこうだろうか…。

『今年も思い起こせば恥ずかしきことの数々。
今はただ、深く後悔と反省の日々を過ごしております。
末筆ながら皆さま方のご健勝とご多幸を、遠い旅の空より祈っております。』

お越し下さっただけでなく、拍手並びにコメントまで頂けたことに感謝申し上げ、今年最後の更新とさせて頂きます。
それでは、どうぞ良いお年をお迎え下さい。




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  1. 2017/12/31(日) 00:01:00|
  2. ご挨拶
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