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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

燃ゆる馬主来

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根室本線 古瀬~音別


大地を揺らし鼓膜に轟く重低音…
砂浜を叩き付ける波の音は怖いほどだった。
丘の上に立つ身を突き刺し、脳の温度さえ奪う強い風は波飛沫を内陸まで運ぶ。

真っ赤に焼けた海岸線、荒涼たる大地、そこを縫うようにへばり付き走る列車…。
どうだ、すげぇだろ!と言わんばかりの、厳しい北国の自然が見せてくれた絶景。
北海道の鉄路はこんなにも凄い景色の中を走っているんだと思うと、
この地に暮らす一人として何か誇らしい気持ちが込み上げて来た。




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  1. 2019/03/02(土) 01:57:55|
  2. 根室本線
  3. | コメント:2

蒼黒い彼方へ

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根室本線 金山~東鹿越


夕張山地に日が暮れて刻一刻と静けさが深まる金山湖。
ポポ…ポポ…とツツドリの鳴き声が豊かな森を思わせ、その光景は神秘的ですらある。

夜がヒタヒタと忍び寄り景色の輪郭が消えていく。

ドーン…

時折、湖上の鉄橋は収縮する音を不気味に響かせる。
周囲に人の気配は…ない。
何かが出てきてもおかしくない雰囲気に辺りを見回し、意味もなく大袈裟に咳払いをした。
迫り来る闇は恐怖そのものだ。

列車はまだか?
時刻を見ると金山駅を出た頃だ。
早く来い。
気ばかり焦っても時計は一向に進まない。

ドーン…

また鉄橋の鈍い音。

蒼黒くなっていく湖水を見ていると、こっちにおいでと手招きされてるような錯覚に陥る。
そこへけたたましいほどの列車接近の警報音。
線路が微かに金色の光を放つ。
その色が色濃くなってきてようやくホッとした。
行く手を照らすヘッドライトも頼もしく、赤いテールライトが薄暗くなった森に消えていく。

ああ、列車の存在はなんと心強く詩情感に溢れているのだろう…。

一昨年の台風被害で未だに東鹿越で折り返す廃線への危機的状況の根室本線。
こんな情景がいつまでも見れることを僕は望みたい。




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  1. 2018/05/20(日) 22:24:44|
  2. 根室本線
  3. | コメント:0

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