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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

暮らしの煙

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真岡鐡道 笹原田~市塙    2012年12月撮影


冬枯れの景色に、ふと目に飛び込んで来た光景。
屋敷林に守られた家の先から紫煙が上がる。

古くから害虫駆除や翌年の肥やしとして行われてきた野焼き。
今では廃棄物法でむやみに出来ないものになっているのだとか。
農地から宅地へと進み、煙たいだの臭いだの苦情が相次ぐとかで「何だかなぁ」と思うのは僕だけか。

晩秋の出羽路、飛騨路、信濃路で
各地で幾度となく刈り取られた田圃から見た光景。
煙はスーッと真っ直ぐ空に立ち、ある高さで折れ曲がって拡散されて消えていく。
畔の脇に腰掛け、何も考えずに眺めていると家路に急ぐ少年の姿。
少しくすんだ夕空に夕飯の支度が忙しい家庭の音が吸い込まれていった。
その情景に込み上げた郷愁感…
あぁ、日本ってなんて素敵なんだろうとその都度思わされた。

遠い記憶の景色と目の前の景色が交差する中、小さな田舎っぺ機関車C12が往く。
迫力ある煙も力強いドラフト音もないけれど、暮らしの向こうにある汽車の姿は自然体で
僕が一番親しみを覚える瞬間だ。




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  1. 2019/12/12(木) 00:34:10|
  2. 真岡鐡道
  3. | コメント:2

らしくない

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真岡鉄道 真岡~寺内


たまには正面から風を切って走る君の姿見でも撮っておこう。

恐らく芳賀路で迎える最後の春。
東武に行ってからの運用がどうなるのか分からないが、
もうそうそう会うこともないだろうとの気持ちがそうさせた。

けれども慣れないことはするもんじゃない。
お前らしくないねと汽車が来る。
やっぱり違うよねと対話する。

つんと鼻に付く石炭の匂い、続く客車の響き、霞み小さくなってく後ろ姿。
これぞ汽車の去り際、汽車の郷愁…。
背中で語る旅人を、せめて目に焼き付けておこうと構えた両腕を下ろした。




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  1. 2019/04/02(火) 14:36:24|
  2. 真岡鐡道
  3. | コメント:0

移ろい

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真岡鐡道 市塙~笹原田


二荒颪を耐えた土地に、ほころんだ梅の花が春の悦びを伝える。
冬は雪がないとはいえ、険峻な越後山脈を越えて冷された季節風は日光連山を駆け降り
その黒鉄の身体は何度凍えさせられて来ただろう。

この路を走り続けて二十年…
東京でそろそろ桜が開花の頃、春浅い景色をピッチを上げて遠ざかり
様々な想いが棚引く残り香に浮かんでは消えていった。


先頃行われた入札で、彼は東武鉄道に譲渡されると報道された。
同県ながら次は架線下の首をすくめる環境となるのは少し残念だが
今後、再び空の広いのどかな野辺に、彼の煙が揺らぐことを期待したい。




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  1. 2019/03/27(水) 17:32:15|
  2. 真岡鐡道
  3. | コメント:0

衝動



真岡鐵道 真岡    2015年12月撮影


夕日が美しい季節になって来た。
春夏秋冬、季節ごとの夕日にそれぞれの良さはあるが、
晩秋から初冬にかけてのあの柔らかさは他の季節にはないものだと思う。

なんとなく家路が恋しくなるというか、遠く離れたふるさとを思わさるというか、そんな想いに募らされる光でもある。
次第に年末に向かう時季柄から感傷的になるのもあろうが、同じ冬でも年が明け、
1月ともなるとどことなく日差しに元気が出てきて春に向かっている感覚がするからやはり違うものだ。


発車を待つ列車が佇むホームから、低くて優しい斜光線が改札口に差し込む。
ラッチが影を作る…。
大切な場所や人たちは今頃どうしているんだろう、みんな元気にしているのだろうか…。
思わず切符を買って飛び乗りたくなる衝動を抑えきるのに、理由などあろうはずがない。




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  1. 2018/12/01(土) 01:15:17|
  2. 真岡鐡道
  3. | コメント:0

真岡鉄道からC11が消える?

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真岡鉄道 市塙~天矢場    2014年12月撮影


この勇姿はもう見れなくなってしまうのか?

真岡鉄道がC11325を廃止するらしいと友人から悲報が入った。
新聞にも掲載されたようで、その事がネット上でも上がっている。
小さな地方鉄道でありながらC12やC11と2輌の蒸機を復活運行させ、真岡駅ではキューロクやD51を圧縮空気で動かせる状態に整備し、世に広く鉄道の、蒸気機関車の魅力を発信してきた。
C11325はご承知のようにJR東日本にも貸し出され、東日本館内に数多くの出張運転をして来た。
その姿はもう見れなくなってしまうのだろうか…。

真岡鉄道としてはC12を残してC11は譲渡を検討しているとのことだが
はたしてどこの鉄道会社に引き取られるのか、それとも引き取り手がないのか今後の動向が注目される。
出来ることなら只見線全線復活を機会に週末の定期運行などしてもらいたいものだが、ただひとつ…
廃車だけにはなってもらいたくない!とそれだけは切に願うばかりだ。




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  1. 2018/08/31(金) 17:20:05|
  2. 真岡鐡道
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当ブログは写真ブログではなく、あくまでも日記の立ち位置のつもりでいます。写真は落書き代わりのいい加減なものですので、予めご了承下さい(´▽`;)ゞ

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