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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

らしくない

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真岡鉄道 真岡~寺内


たまには正面から風を切って走る君の姿見でも撮っておこう。

恐らく芳賀路で迎える最後の春。
東武に行ってからの運用がどうなるのか分からないが、
もうそうそう会うこともないだろうとの気持ちがそうさせた。

けれども慣れないことはするもんじゃない。
お前らしくないねと汽車が来る。
やっぱり違うよねと対話する。

つんと鼻に付く石炭の匂い、続く客車の響き、霞み小さくなってく後ろ姿。
これぞ汽車の去り際、汽車の郷愁…。
背中で語る旅人を、せめて目に焼き付けておこうと構えた両腕を下ろした。




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  1. 2019/04/02(火) 14:36:24|
  2. 真岡鐡道
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移ろい

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真岡鐡道 市塙~笹原田


二荒颪を耐えた土地に、ほころんだ梅の花が春の悦びを伝える。
冬は雪がないとはいえ、険峻な越後山脈を越えて冷された季節風は日光連山を駆け降り
その黒鉄の身体は何度凍えさせられて来ただろう。

この路を走り続けて二十年…
東京でそろそろ桜が開花の頃、春浅い景色をピッチを上げて遠ざかり
様々な想いが棚引く残り香に浮かんでは消えていった。


先頃行われた入札で、彼は東武鉄道に譲渡されると報道された。
同県ながら次は架線下の首をすくめる環境となるのは少し残念だが
今後、再び空の広いのどかな野辺に、彼の煙が揺らぐことを期待したい。




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  1. 2019/03/27(水) 17:32:15|
  2. 真岡鐡道
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衝動



真岡鐵道 真岡    2015年12月撮影


夕日が美しい季節になって来た。
春夏秋冬、季節ごとの夕日にそれぞれの良さはあるが、
晩秋から初冬にかけてのあの柔らかさは他の季節にはないものだと思う。

なんとなく家路が恋しくなるというか、遠く離れたふるさとを思わさるというか、そんな想いに募らされる光でもある。
次第に年末に向かう時季柄から感傷的になるのもあろうが、同じ冬でも年が明け、
1月ともなるとどことなく日差しに元気が出てきて春に向かっている感覚がするからやはり違うものだ。


発車を待つ列車が佇むホームから、低くて優しい斜光線が改札口に差し込む。
ラッチが影を作る…。
大切な場所や人たちは今頃どうしているんだろう、みんな元気にしているのだろうか…。
思わず切符を買って飛び乗りたくなる衝動を抑えきるのに、理由などあろうはずがない。




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  1. 2018/12/01(土) 01:15:17|
  2. 真岡鐡道
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真岡鉄道からC11が消える?

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真岡鉄道 市塙~天矢場    2014年12月撮影


この勇姿はもう見れなくなってしまうのか?

真岡鉄道がC11325を廃止するらしいと友人から悲報が入った。
新聞にも掲載されたようで、その事がネット上でも上がっている。
小さな地方鉄道でありながらC12やC11と2輌の蒸機を復活運行させ、真岡駅ではキューロクやD51を圧縮空気で動かせる状態に整備し、世に広く鉄道の、蒸気機関車の魅力を発信してきた。
C11325はご承知のようにJR東日本にも貸し出され、東日本館内に数多くの出張運転をして来た。
その姿はもう見れなくなってしまうのだろうか…。

真岡鉄道としてはC12を残してC11は譲渡を検討しているとのことだが
はたしてどこの鉄道会社に引き取られるのか、それとも引き取り手がないのか今後の動向が注目される。
出来ることなら只見線全線復活を機会に週末の定期運行などしてもらいたいものだが、ただひとつ…
廃車だけにはなってもらいたくない!とそれだけは切に願うばかりだ。




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  1. 2018/08/31(金) 17:20:05|
  2. 真岡鐡道
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晩夏

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真岡鐡道 寺内~真岡    2013年8月撮影


幼い頃、虫採りに夢中になって駆けずり回る田畑に、蝉の声に混じってどこからともなく聞こえてきたコンバットマーチ。
ラジオから毎日の熱戦を伝える高校野球と喧しい蝉の鳴き声は、僕にとってセットであり夏本番の光景のひとつだった。

準決勝を迎えると、当たり前だがそれまで3試合4試合とあったものが2試合になる。
昨日まで、朝から晩まで聞こえていた音が短くなるということは
夏本番を彩るピースがひとつ減るということだった。

終列車を見送る度に発っていく夏を数える中で迎えた決勝戦。
 一投一打に沸くスタンド、ドラマに終止符を打つサイレン、大歓声…。
「数々の名勝負が生まれた甲子園球場からお別れします」の声に込み上げてくる切なさ…。
どんなに暑かろうと、それはもう夏の終わりを指していた。


虫採りに駆けずり回る田畑から熱戦を伝えるラジオの音は消え、夏蝉の数も日増しに減っていく。
入道雲が占めていた空にはいつしか秋の色が漂い始めていた。
まだ夏は続くと思っていたのに…
今年もそんな風に思う季節になってきた。




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  1. 2018/08/26(日) 18:35:00|
  2. 真岡鐡道
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