笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

一歩ずつ…

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石北本線 端野~緋牛内


各地から桜の便りが届く4月、そろそろ北東北へと上陸する頃だろうか。
オホーツク地方に来るまでまだ何度か降るだろうなぁ…と思いきや、案の定今日の北見地方は雪景色となった。

鯉のぼりは新緑の頃に泳ぐもの…

関東出身の僕にはそれが当たり前のことだったものが、こちらでは雪、時に吹雪の中を泳ぐ。
せっかく雪の下から芽を出したふきのとうも福寿草も寒そうだ。

寒暖を繰り返しようやくやって来る北国の春。
巷ではそろそろGWの話題となって来ているというのに、冬から移り変わろうとするこの期間のなんと長いことか…
道東ではそのGWが終わる頃に桜である。

まだまだ色が少ない時期と思いきや、ふと見るとエゾムラサキツツジの花が一輪咲き蕾もだいぶ膨らんでいた。
ゆっくりと…だけどしっかりと、春はそこまでやって来ている。




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  1. 2017/04/23(日) 23:53:25|
  2. 石北本線
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特牛駅 僕はきっとまた・・・

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山陰本線 特牛駅    2016年11月撮影


山陰本線といえば難読駅名の多い路線でもある。
先の寅さんに出てきた温泉津(ゆのつ)もそのひとつだ。
中でも特牛と書いて「こっとい」と読むこの駅は、あの824列車の記事からずっと気になっていた。
至るところに点在する好撮影地を捨てて、是が非でも行きたかった駅である。


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特牛駅待合室  チョコンと座って、キミは誰を待っているのかね?


着いた時には日も暮れて、 寂しくなってしまうような晩秋の静かな山林に佇んでいた。
改札口を出てすぐの階段を登った所にホームがあり、無理に押した行程でもあったため
早々に切り上げざるを得なかったが、やっと、やっと果たせた訪問に感慨深くなった。


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特牛駅  


様々な表情を見せてくれた山陰本線。
天候に恵まれない日もあったが、それでも期待と想像を遥かに超えた素晴らしい路線であった。

僕はきっとまた訪れる。二度でも三度でも・・・
まだまだ見たい景色がある。
まだまだ知りたい土地がある。
その時もまた、それ以上の期待に応えてくれることだろう。




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  1. 2017/04/21(金) 00:49:50|
  2. 山陰本線
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御礼

実はここ数日、腰を痛めてウンウン唸っていた。
友人も氷割りで腰を痛めて整体に行ったことを思い出し、昨日そこへ行ってから多少痛みは残るものの随分と楽になった。
夜、安い日本酒を呑みながらブログを更新し、書きかけの記事を初めから書き直そうと削除したつもりが間違って更新したばかりの記事を消してしまった。
「・・・・」
まぁ、よい。
とりとめて大したことでもなく、改めて記事にするようなことでもなし…
と思ったが、やはり一言お礼の言葉だけはと思い直すことにした。

しばらく東京にいた頃、ある写真サイトに投稿していたことがある。
少しでも上手くなりたくて、写真の上手い方に少しでも指導評価を頂けたらとの思いからだった。
しかし北海道に戻った我が家地区は通信環境が極めて悪く、投稿されている方の写真一枚を開くのになんともまぁ待たされる。
そこで残念に思うも、せっかく投稿された高画質な写真をサムネイルで済ますのは申し訳ないといったことから退会した。

もうひとつ、オリンパスのフォトパスというサイトにも登録してあり、これはカメラのユーザー登録もしていることから退会はせず
たまに気の向いた時に写真を投稿しては見向きもせずほっぽりっぱなしであった。
ところが最近やたらとフォトパスからメールがきて何だか騒がしい。
それでもしばらく放置していたのだが、あまりにも来るのでなんだ?と覗いてみた。
たかが1ページを開くだけで今の時代にどれだけ?と思うほどじーっと待つと、自分の写真がフォトパスの表紙に流れているではないか。
見れば「今週の作品賞」に10位となっていて、騒がしいのはこれだったかとようやく気が付いた。
トップ3に入ったならともかくたかが10位、記事にするようなことでもないが悪い気はしない。
それよりも、中には選考されることを目標に頑張って投稿されている方もいるだろうし、上達のために努力されてる方もいるだろう。
そんな中で常にほっぽりっぱなしの半ば適当な気持ちの分際で…と考えたら申し訳なくなった。
選考してくれた方は萩原史郎先生で、お名前も存じ上げているし投票してくれた方々もいる。
おこがましいとは承知の上、ここは素直にありがたく受け止めよう…そう思った次第だ。

ここで言っても仕方ないだろうが改めて…。
萩原先生、フォトパスで投票して頂いた皆さま、またいつも当ブログにお越し頂いてる皆さまにも励まされております。
本当にありがとうございました。


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  1. 2017/04/20(木) 14:23:59|
  2. 雑記
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山陰恋やつれ

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山陰本線 飯井~三見    2016年11月撮影


朝、目が覚める。
耳の元で波の音がパシャパシャパシャパシャ…。
一面目に染みるような青い海、これが日本海てすよ。なあ社長。

パアァー!っと一面目に染みるような青い海、新鮮な空気を胸いっぱいスーーッと吸った時、下から女中さんの声が聞こえる。
番頭さん、朝ご飯ですよ。
「あいよ、すぐ行くよ」そう答えておいてポンポンポンと布団をたたむ。
トントントーンと階段を下りて、ガラッと湯殿の戸を開けてザブーンと朝風呂に入る。

生きていたイカの刺身、ね!こんなどんぶり山盛りだ。
生姜をパラッとかけて、醤油をツルツルっとたらし、一気にパアァーッと食っちまう。
あとはアジのたたきに新鮮な卵。
これで朝ご飯をたっぷり頂いて、さあ仕事ですよ、ね!

(1974年「男はつらいよ 第13作寅次郎恋やつれ」より)


テンポのよい寅さんの口上。
この作品に限ったことではないが、僕はこの寅さんの、まるでその光景が目に映るような口上が大好きだ。

普段は落ち着いた静かな町も朝を迎えてちょっと忙しい。
包丁がまな板を叩く音、鍋釜の蓋を開け閉めする音、味噌汁の匂い、表の道すがら隣近所の挨拶の声…。
そこには語られていない町並みや人の暮らしまで感じとれ、空気の匂いまでしてくるようだ。

今回、この舞台となった温泉津には寄れなかったが、それでも沿線はこんな寅さんの口上が似合う風景が点在する。
晴れていればここもきっと目に染みるような青さであろう海と山に寄り添う村。
裾を辿るように線路はあり、玄関口として石州瓦も美しい村を見渡す高台に駅がある。
こんな所に昔はD51なんて大型機関車が走っていたなんてにわかに信じられないが、
変化に富んだ日本的な風景からは蒸気機関車と共にあった懐かしい匂いが今もする居心地のいい場所だった。

またいつかここを訪れてみたい…
そして今度こそ、
パアァー!っと一面目に染みるような青い海…

を求めて、寅さんのようにふらりと旅をしてみよう…。




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  1. 2017/04/18(火) 14:35:57|
  2. 山陰本線
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山陰本線に憧れて

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山陰本線 宇田郷~木与    2016年11月撮影


僕がずっと憧れていた路線のひとつに山陰本線がある。
京都~幡生、全長673.8キロのこの路線は、かつてC54なんていう希少な機関車が走っていた。
全区間ではないにしろ、C51からC57までの全ライトパシフィック機が走行した山陰本線とは
どのような風景が繰り広げられているのだろう…と、かねてから気になる路線ではあったが、
さらに強い憧れを持つようになったのは蒸気機関車が引退してからのことだった。

確か1980年頃だったと思う。ある雑誌に掲載された鈍行列車を取材した記事を読んだ時から始まった。
列車番号824レ。
今でもその名を聞くと胸が高鳴るこの列車は、
当時長距離鈍行列車が次第に数を減らしていった時代の中で最長距離を走る鈍行列車として知られていた。
鹿児島本線門司駅を5:20発、終着福知山駅に23:51着、走行距離595.1キロを旧客に揺られながら
18時間半の旅を綴った記事と写真はどれも旅心をくすぐるものばかりだった。



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山陰本線 木与~奈古


1979年8月に山口線で蒸気機関車が復活して以来、何度か中国地方を訪れる機会に恵まれた。
山陰本線は目と鼻の先であり、蒸気機関車と山陰本線と両方をぜひとも堪能したいと夢を膨らませていたものの
当時の僕にはそこまでの余裕はなく、計画こそはすれいつも訪問は果たせずにいた。
その後北海道に居を移し山陰との距離はますます遠くなり
やっとの思いで訪れることができたのは、昨年のSLやまぐち号ラストランに出向いた時のことだった。

今回訪れることが出来たのは益田から長門方面にかけてのほんの一部にしかすぎない。
運行する列車や運行形態が変わったにせよ、とにかくあの記事から約35年が経ちやっと実現することが出来た。

晩秋とは思えぬ青々とした日本海、入り組んだ入江、海沿いを走っていたかと思えば素朴な山里へと日本の原風景を往く。
写真誌やネットである程度のイメージは持っていたが、
実際この目に映った山陰本線はいい意味で期待を裏切られたとても魅力的な路線であった。



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山口県阿武郡 木与地区




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  1. 2017/04/12(水) 18:39:06|
  2. 山陰本線
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早春特急

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石北本線 美幌~緋牛内


4月上旬、関東では桜満開の季節を迎えるが、
オホーツク地方では陽射しそのものは春のものであるものの本格的な…とまではまだ遠く
関東でいうところの3月並み、約一月遅れているといった印象だ。

気温が18℃まで上がったこの日、色の乏しい景色に少し暑さすら感じる強い陽射し。
熊笹の緑が雪の下から顔を出し、赤く膨らんだ木々の枝が黄ばみ始める様子が一気に音をたてて見えるよう。
毎年繰り広げられるなんともまぁアンバランスに見える光景は、本格的な春を迎えるための序章に過ぎない。

揺らぐ線路の向こうから高らかに響かせたエンジン音がやって来る。
復活の経緯に喜ぶべきか悲しむべきかとにかくも、春の支度に忙しい森に誘われて特急大雪との初の対面だった。




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  1. 2017/04/08(土) 13:48:04|
  2. 石北本線
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春の川根路



大井川鐡道 青部    2014年4月撮影


昔懐かしい風景がそこここに残る川根地方。
狭い山道を辿ってひっそり佇む青部の集落を訪ねると、満開となったソメイヨシノが迎えてくれた。

春爛漫、のどかな陽射しに眠気を誘われ
もう汽車の撮影なんてどうでもいいや…とさえ思う平和なひと時。

ォォ~… ォ~‥ ~‥

半分夢心地の耳にかすかに、でも確かに、幾重にも重なった汽車の汽笛が届いた。
リズム良く現れたのは洗礼されたスタイルのC11よりも少し野暮ったいC10だった。
桜咲く日本的な風景に彼の姿は良く似合う。
手を携え後に続く旧型客車の乾いた音…

あぁ、なんていいんだろう…としみじみ思う。

風がさわさわと音を立て、鶯の唄う囀りが桜の花びらと一緒になって舞っていた。
またいつの日か、あの暖かく、昭和の匂い漂う川根路を旅してみたい…。




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  1. 2017/04/06(木) 00:39:09|
  2. 大井川鐵道
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列車を見に行く



石北本線 端野~緋牛内


僕が幼い頃、実家近くには新鶴見操車場があった。
広大な敷地には黒い貨物列車が所狭しと並んでいて、D51や電気機関車が頻繁に走っており、両親や祖父母に連れられよく見に行ったものだった。

幼稚園に入ってから、我が家に初の自家用車スバル360がやって来ると、
それまで遠くて行けなかった構内全長約5キロにも及ぶ操車場の端まで行ってくれるようになり、
D51が引退してからも変わらずに連れて行ってくれた。

途中、何ヵ所かで入換えやハンプでの押し込みを見て
次は南武線が東海道本線と合流する川崎駅近くの踏切に行く…というのがお決まりのコースになった。
次々とやって来るスカイブルーの京浜東北線、
オレンジと緑は東海地方のみかんをイメージしたものだと教えられた東海道線、
元は品鶴線と呼ばれる貨物線だった湘南新宿ラインを走る横須賀線も当時は川崎駅経由だった。
他にもEF58が牽く荷物列車や、特急あまぎ、急行東海が来るなど実に多彩で、普通列車においても
「あっ、これは静岡行だ」「浜松行だ」と遠い地へ向かう列車に興奮していた。
モーター音を唸らせやって来るそれら長編成の列車に南武線など目もくれず、よくも飽きずにいつまでも眺めていたものだと思う。

中学生くらいになると夕方の列車を見に行こうと親父はよく誘ってくれた。
ハイライトはなんといっても寝台列車だ。
「さくら」に始まり、「はやぶさ」「みずほ」「富士」へと続く。
今のようなスーパーなんたらとかソニック○○とか訳のわからん列車名ではなく、
どれもみな夜行寝台らしい美しい列車名で、中でも特にお気に入りだったのは「瀬戸」だった。

夏、草虫が鳴く薄明の時、ブルーの列車から零れる光が軽快な音をたてて星となって流れれば
列車後部の瀬戸内の海と島々をデザインされた濃紺色のトレインマークが赤い尾灯と共に南へ旅立って往く…。
そんな「瀬戸」の後ろ姿がなんとも旅情的で、まだ見知らぬ土地への強い憧れと旅へのロマンを掻き立てられたものだった。

列車をひたすら眺めているだけで目を輝かせていた少年時代。
今では一丁前にカメラを持って写真なんて撮っているが、
僕の根底にあるのは「撮影」ではなく、「列車を見に行く」ということに変わりない。


さて、明日も列車を見に行こうか…。




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  1. 2017/04/03(月) 23:58:41|
  2. 石北本線
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金色の路



石北本線 緋牛内~端野


ここ二三日、穏やかな日が続いている。
夜勤明けの仮眠から目覚めると澄んだ空が広がっていた。

きれいな光だなぁ…と外の景色を眺める。

日没時刻と方角、列車ダイヤを見れば素敵なシーンが見れそうだ。

自宅から数分、目にした光景は目障りなケーブルさえもはっとするような風景の一部となっていた。

刻一刻と光が変わっていく。
早くして…と願う気持ちに応えるように列車がやって来る。
まるで誘導路のように浮かんだ金色の路。
その光を追いかけるように、彼は足早に駆けていった。




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  1. 2017/04/02(日) 13:28:40|
  2. 石北本線
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しばし見納め

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石北本線 緋牛内~端野    2016年1月撮影


いよいよ4月、北国も春本番へと向かって加速する季節になった。
長く厳しい冬が背中を向けて去っていく。
まだ雪が降ることもあるだろうが、基本的にもう冬のそれではない。

北海道はいつがいい?
道内外の人からよそ者の僕によく聞かれる。
緑が一気に芽吹く春、空高き夏、彩りと収穫の秋、
どれも甲乙つけがたいが、なんといっても冬がいい。
バイク乗りの僕が自由に走り回れる夏でなく、寒さに弱いにもかかわらず。

極寒が見せる尖ったような純白と彩度の高い青い空。
そんな大地を走る列車は全身を凍らせ、
使命を担う姿は時に悲壮感を漂わせながらも雄々しくて逞しい。

またあと半年後にはもう冬?なんて言ってるだろうが、それまで雪を巻き上げ
凍てついた鉄路を疾走する列車の姿はしばし見納めだ。




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  1. 2017/04/01(土) 06:52:54|
  2. 石北本線
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プロフィール

u403tsugaru

Author:u403tsugaru
下手な鉄道写真を撮っておりますが、沿線風景や旅先での一コマなども載せていこうと思います。
見て下さった方の一人でも郷愁感や旅への思いをお持ち下されば嬉しく思います。

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