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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

紅時の大雪1号

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石北本線 端野~緋牛内


私ね、太陽が海に沈む時、ジュッて音がすると思っていたのよ。

中学生の頃、保健体育の担任をしていた新潟出身の先生が少女時代の話をしてくれた。
内陸育ちの先生は、初めて家族が連れて行ってくれた日本海で
水平線にスーッと近付く夕陽を今か今かとドキドキしながら見ていたという。

太陽が沈む時に限らず、直視できる時間帯の動きはなんと早いものかと思ったものだ。
それに引き換え日中の動きは遅く見え
日の出と日没する方角の空に放物線を描き、頭の中で一日の動きを照らし合わせてもどうにも合わない気がして
これは真上に投げたボールの動きと同じことなのかも…なんて解釈していた子供時分だった。


秋の日は釣瓶落とし…
ただでさえ短い秋の陽がスーッと山の稜線に接近する。
子供の頃の先生ならば、一体どんな音を想像したのだろうかと見つめていた。
陽が沈むたび景色の色は逆光煌めく金色から淡く優しい杏色へ…
移ろう秋の紅時を終着駅に急ぐ大雪1号が現れた。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2018/11/09(金) 14:30:27|
  2. 石北本線
  3. | コメント:0

日差し、受け止め

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石北本線 緋牛内~美幌


霜の月、口を一文字にして身を縮こませる朝晩に
寒くなったね…が挨拶だ。

過ぎ行く秋を惜しむよう暖かな光りが降り注ぐ。
人も列車も、木々も鳥も、
この時ばかりは強ばる身体を緩ませる。

なんせ長い冬だから…

黄葉が落ちれば全てを凍らす厳しい季節がすぐにやって来る。

次の春を迎えるその日まで
日差しの温みを忘れぬよう、両手を広げて受け止めていよう。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2018/11/08(木) 00:13:06|
  2. 石北本線
  3. | コメント:0

公園のシゴハチ

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北見市 石北大通公園


秋も終わりに近付いて、そろそろ冬支度が始まる頃だ。
公園の機関車は毎年シートで覆われ春を待つ。
そうなる前に、大好きな君に会いに行こう…。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2018/11/07(水) 00:54:48|
  2. 廃線・保存機
  3. | コメント:0

秋の宗谷本線 駅を後に

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宗谷本線 紋穂内駅


僻地でよく見かける廃車となった車掌車を改造した駅舎の紋穂内。 
駅そのものを廃止したいことを物語るように、塗装はひび割れてケレン処理をしたくなるほどの惨状だ。
あまりの酷さに閉口するばかりだが、これが利用客ほぼ0の実情だろう。
それでも停まる列車は上下合わせて日に8本という数字は少なくないのかもしれない。

森と畑と天塩川に囲まれて、すっかり沈んだ闇の中、必死に存在を知らせようとする駅の灯がやけに痛ましい。
まだ18時台だというのに上りの最終列車が発って行く光景は、
経営する側からすれば頭の抱えるものであっても、ローカル線好きの僕には堪えられないシーンのひとつだ。




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宗谷本線 東六線駅


駅名坂に東六線乗降場と昭和31年に開業した当時の名残がある東六線駅。
3年後の昭和34年には駅に昇格したとはいえ、板張りの短いホームという見てくれは乗降場そのものだ。
以前、鉄道写真家の大御所、広田尚敬氏が撮られた写真には、雪がもっさり積もった早朝の
寒々しい景色に白熱球がぽうっと灯る、これでもかと旅情を伝える東六線の駅があった。
今はどこもLED化されて、その明るさがやたら目に厳しい。
白熱球、蛍光菅、LEDと時代が進むにつれ照度は増し、省電力高耐久となって生活の面では向上するのだろうが
その代わり、硬く、冷たく、無機質で、味わいは薄れてしまったように思える。


様々な思いを巡らせてくれた秋の宗谷本線。
朝から晩まで、目まぐるしく変わる空に一喜一憂しながら時間はあっという間に過ぎていった。
出来ることなら2~3泊して全線をゆっくり見て回りたいと本音が付きまとい
立ち去り難い思いに駆られながら東六線の駅を後にした。




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  1. 2018/11/06(火) 15:49:28|
  2. 駅・設備
  3. | コメント:0

秋の宗谷本線 音威子府にて

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宗谷本線 音威子府


僕はご当地グルメなど全く興味なく、そこらのアンパンで十分なのだが
道北に来たら音威子府の駅蕎麦だけは楽しみのひとつにしている。

高速旅客機の中で断トツに好きなC55が牽く宗谷本線の列車に揺られ、
自分もその内の一人になりたかったと写真を眺めていた少年時代のこともあり
僕は勝手にこのそばを「シゴゴそば」と呼んでいる。

もう、こんな時間じゃ絶対にやってないと思いつつやって来た音威子府駅。
案の定、店は閉まっていたが、駅弁やキヨスクなどが次々廃止され、つまらぬ表情になってしまった地方の駅にあって
蒸機時代から今も残る立ち食いそば屋は末長く残って欲しい存在だ。


駅の外に出ると気動車のエンジン音が聞こえていた。
古い跨線橋の脇から覗くと静かなホームにガラガラとエンジンをアイドルさせるキハの姿があった。
名寄14時55分のところの4327Dとしてやって来た彼は、
列車番号を4337Dと変えて終着稚内へと下るまで、ここで約一時間の停車をする。
過ぎ行く秋の宗谷路に脚を踏み出す頃、既に日は暮れ、寒々とした叙情の旅路を迎えるはずだ。

生憎、蕎麦にはありつけなかったが、遠く果てを見つめるキハの後ろ姿は
「シゴゴそば」を食した後のように心を熱く満たしてくれた。




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  1. 2018/11/05(月) 16:14:04|
  2. 宗谷本線
  3. | コメント:0

秋の宗谷本線 150年後の北加伊道

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宗谷本線 筬島~音威子府


音威子府という地名を聞いた時、面白い読み方だなぁと思ったものだ。
安足間(あんたろま)、興部(おこっぺ)、丸瀬布(まるせっぷ)、計根別(けねべつ)…
鉄道が好きだったことから比較的読める地名はあったにせよ、それでも初めて北海道を旅した時は結構苦労して
道中で知り合った者同士で教えあったりしていた。
中には弟子屈を「てしじり」と読んでる者がいて、「屈」はどうみても「しり」とは読まんだろうと
言ってやるのもバカ臭く思っていたが、要は読めない地名が多過ぎ、
後からアイヌ語を漢字に充てたと聞いてなるほどと思ったものである。

以前、親の都合で幌延に住んでいたという友人から男能富という地名があると教えられた。
これは「だんのっぷ」と読むのだが、バイク乗りの性からか「だんろっぷ」に聞こえ
大真面目にタイヤメーカーのスタッドレスタイヤか何かの試験場がある所かと思ったものだ。
「てしじり」と大して変わらないオツムである。

そんな北海道も平成最後のこの年、北海道と命名されて150周年を迎える。
安政4年、松浦式四朗が天塩川流域をアイヌの人らと探査した際、宿泊したとされる音威子府の長老から
アイヌの通称である「カイナ」の「カイ」はこの国に生まれた者…と聞いたことから
「北加伊道(ほくかいどう)」という名が付いたらしい。


道内で一番好きな天塩川、その流れに秋を落として列車が往く。
まさか150年後、流域を探査の旅をした松浦式四朗も、こんな美しい鉄道風景が見れることになっているなど
当時は思いもしなかったことだろう。




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  1. 2018/11/03(土) 18:57:13|
  2. 宗谷本線
  3. | コメント:0

秋の宗谷本線 紋穂内俯瞰

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宗谷本線 紋穂内~恩根内


当初、今回はパスしようかなと思っていた。
それでもどうせ通り道だし覗くだけ、と車を降りてみるとやはりいい。

適度に蛇行しながらゆったりと流れる天塩川…
それに沿いながら、秋を装う森を掻き分け走る鉄路…

有名な撮影地であるかもしれない。
それ故、誰が撮っても似たか寄ったかになってしまうかもしれない。
でも、いいものはいいものなんだ。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2018/11/02(金) 04:55:54|
  2. 宗谷本線
  3. | コメント:0
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当ブログは写真ブログではなく、あくまでも日記の立ち位置のつもりでいます。写真は落書き代わりのいい加減なものですので、予めご了承下さい(´▽`;)ゞ

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