FC2ブログ

笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

春霞

P2240134-2-10fc.jpg

釧網本線 塘路~茅沼


足元を惰行する釧路川の向こうを端正なサイドビューを見せて快走する。
薄曇りのパッとしない天気だった今年の運行最終日。
一年の、一番寒い時期に帰って来た君は、春の霞んだ景色の中に消えていった。

2月も半ばを過ぎると各地からチラホラ聞こえて来る春の便り。
遠い北国であろうと日中の気温は確実に上がり何となく湿原も春めいてくる。
雪のある地域に住む者にとって春はとても待ち遠しいものだが、それは同時に君との別れが近い悪い報せだ。


ここ数年、毎年のように流れる最終運行の噂。
いよいよ来年が本当に最後ではないか…今年もそんな声が聞かれた。
どうか来年も、それ以降も、厳しい冬の湿原に帰って来て欲しいと切に願い君を待っている。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2019/02/28(木) 17:59:01|
  2. 釧網本線
  3. | コメント:0

刻まれた風景

PC165478-1fc.jpg

大井川鐡道 千頭    2018年12月撮影


ブロワーやコンプレッサーなど機器類の、音のない古い箱。
その先頭にはどんな機関車が付くのだろう…とワクワクしながら待っていた。
規則正しく奏でる箱のリズムを聞きながら、これから自分が見るであろう汽車の旅。
煤けた黒い巨体が現れたなら、胸の鼓動ははち切れんばかりに高鳴った。


野辺に揺らぐ花の匂いを纏った春
開け放った窓から流れ込んだ潮風香る夏
斜陽に傾く寂しげ色の秋
しばれた車窓を流れるスチーム暖房にうたた寝した冬…

石炭の匂いと一緒に刻まれたあの日の風景は、いつもこんなシーンから始まった。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2019/02/24(日) 11:26:41|
  2. 駅・設備
  3. | コメント:2

往年の輝き

PC165474-11fc.jpg

大井川鐡道 千頭    2018年12月撮影


時代を走り続けて来たのは何も蒸気機関車だけじゃない。
旧客…彼らもまた蒸機に牽かれ、ディーゼルや電気機関車に牽かれ西に東に、北へ南へ疾駆した。

転車する機関車に注目が集まる片隅で目に付いた急行サボ。
往年の、客車急行ならではのキリリと引き締まった表情には独特な存在感がある。

今の便利さはなかったけれど、まだ日本ががむしゃらだった時代。
それを支え続けた彼らには、なにか誇らしげな匂いが滲み出ているような気がした。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2019/02/21(木) 17:59:41|
  2. 駅・設備
  3. | コメント:0

麗しの北と南のC11

P2045624-16fc.jpg

釧網本線 塘路~茅沼 【トリミング有】



PC175597-11fc.jpg

大井川鐡道 田野口~駿河徳山    2018年12月撮影


現在、C11が定期的に運行されている路線は釧網・真岡・東武・大井川の四路線で5輌が活躍する。
蒸気機関車の代名詞的存在がD51ならば、C11は復活蒸機の代名詞的存在のように思う。
各路線それぞれの四季を、それぞれの土地ならではの風景を往く彼らは魅力的だ。
そして現役時代を追いかけられなかった世代にとって、当時と場所は違えど
北海道と九州の形態の違いを今の時代にして見せてくれる唯一の形式でもある。


個人的な好みで恐縮だが、季節的には純白の雪と真っ黒な黒鉄が織りなすC11171に軍配を上げたい。
一方、機関車の形態的には九州の伊達男の面影残る大井川のC11190に一票だ。
LP405の大型前照灯といい門デフといい(この角度からでは分からないというご指摘はごもっとも)、
総じて九州型の蒸機の形態は非常に整っている…というのが印象だ。
ただ、サイドタンク横動防止のステーがない方が僕は好みなのだが…。

ついでに言うと、実は僕はスノープラウが好きではない。
重厚感が出ていいという見方もあるが、C62やD51などのボイラーが太い大型機や厳つい貨物機ならともかく
C11やC57のようなスマートなボイラーを持つ機関車ではせっかくの繊細感や、
1067㎜という線路幅の狭軌感も失われてしまう気がする…というのが理由だ。


どこかの本に、イギリスだかフランスだかの著名なデザイナーが日本の蒸気機関車の中で
C11のデザインは非常に優れている、といったことが書かれていた。
一次・二次型のサイドタンク下とキャブ下のラインが揃った軽快感あるものから三次型の逞しさを増した姿、
戦時型の厳めしさなど、いずれにせよC11はどれを見てもとても格好のいい機関車でいつまでも魅了し続けてくれている。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2019/02/16(土) 13:49:17|
  2. 雑記
  3. | コメント:0

生存報告 散々な挙句、汽車は標茶へカメラは修理行き

P2115696-11fc.jpg

釧網本線 遠矢~釧路湿原


久々の更新、年が明けて早一月半が経つ。
新年を迎え、さぁという時に次から次へと起こる出来事…。
私事で恥ずかしい限りだが生存報告がてらにつらつらと。

先ずボロ車の車検におよそ今の価値以上の見積もりがなされ買い替えることになり、乏しい経済力から何とか資金をかき集める。
そこまではいいとして、その直後あろうことか空き巣に入られ現金をガッサリかっぱらわれた。
我が家は僻地、お隣はそれぞれかなり離れて他に家は見えない。
街灯もなく、昨年の胆振東部地震で道内がブラックアウトしたような暗闇は毎日のことのようなそんな僻地である。
盗人には逆にそのような環境はお誂え向きなのかもしれないが、新築のお隣はガラスを割られただけで盗まれた物はなく
我がお化け屋敷と名高いボロ屋から現金を盗んでいきやがった。
実はこの時、集落に不幸があり近隣はみな葬儀のため留守にしていた。
不幸があると地方版にお悔やみ情報が載るので、それを見ての犯行だろうというのが警察の見方だった。
しかしどう見ても隣の方が金持ちに見えるのだが、世の中おかしい…。

そしてその次、借りている農業倉庫のシャッターを開ける際、右人差し指の爪を半分剥がす。
とっくに納車するはずの車も先方の手違いで大幅に遅れ未だ代車である。
スマホの調子が非常に悪い。もう5年ほど使っているからか?(個人的にはまだ5年しかという感覚なのだが)

とどめは現事業所の突然の廃止。
突然というのは大袈裟だが、年度末までという当初の話がいきなり早まり職場が無くなってしまった。
会社も次の配属先を早急にと口では言うもののほとんど進展もなく、ずさんな管理にいい加減嫌気が差し
会社都合の退職を申し入れている段階だ。
既に契約社員という縛りはあるが、ありがたいことに声をかけて頂いている会社も数社あり
いっそそこでお世話になるか、或いはこの際実家のある川崎にでも一旦戻ろうかと思案中だ。

これでもう終わるだろうと嫌な流れをボロ屋で噛みしめていても仕方ないので
観測史上最強と騒ぐ寒気が流れた週末に湿原に向かう。
我が家でも-28℃を最低に-22~-24℃辺りを連発すると-20℃でも「今日は楽だ」となるから体の慣れというのは恐ろしい。
ピリリとした空気のおかげで雌阿寒岳も霞むことなく、集まった同業者の方も口々に
「今日はいいなぁ」と言わせるほど眺めがいい。
心配された風もなく、汽車の煙がきれいに棚引く…
とここでE-M1がフリーズし、汽車は無情にも絶好の日よりを駆けて行った。
あれこれやってようやく復旧してもフリーズ連発、カメラは修理行となる。
ちょうど一年前に不具合並びにモニター破損で新品交換をしたばかりなのに、オリンパスさん、E-M1mk2くださいよ。

世の中もっと大変な災難に合われている方がいらっしゃるだろうからそれに比べれば些細なことかもしれないが
もういい加減にしてくれといった気分である。
一年で一番楽しみで、一番北海道らしくきれいなこの時期にこれでは、この先が思いやられる次第だ。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2019/02/13(水) 16:08:40|
  2. 釧網本線
  3. | コメント:6

プロフィール

u403tsugaru

Author:u403tsugaru
当ブログは写真ブログではなく、あくまでも日記の立ち位置のつもりでいます。写真は落書き代わりのいい加減なものですので、予めご了承下さい(´▽`;)ゞ

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

ご挨拶 (6)
宗谷本線 (15)
石北本線 (119)
釧網本線 (41)
根室本線 (2)
釜石線 (1)
陸羽東線 (1)
只見線 (9)
真岡鐡道 (18)
上越線 (1)
秩父鉄道 (19)
高島線 (1)
大井川鐵道 (14)
山陰本線 (3)
山口線 (7)
肥薩線 (1)
保存鉄道 (11)
廃線・保存機 (14)
駅・設備 (10)
雑記 (4)
未分類 (1)
非鉄・番外編 (3)
飯山線 (13)
長野電鉄 (2)
鶴見線 (2)
小海線 (8)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる