笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

職務を全うするその日まで

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釧網本線 五十石駅


来月4日、JR北海道のダイヤ改正によってまたひとつ使命を終える駅がある。
その中には、あの山線を駆け抜けるC62重連急行ニセコと共にした蕨岱の駅名があり
現役蒸気を追いかけた方々の胸中はさぞや複雑なものだろう。

釧網本線五十石駅。
ここも同じくしてその歴史を閉じようとしている。
辺りは取り立てて見るものもなく、ただ道東の原野にポツンとある小さな駅だ。
その生涯は決して華やかな日々はなかったかもしれないが、この駅を発ち未来へ向かった人もいれば
ここに降り立ち北の旅情に触れた人もいるだろう。

乗降客はほぼ皆無。
厳しい経営を強いられる鉄道会社にとって、そこまで経費をかけて存続させる理由はなく
寂しくなるからという個人の感情だけではどうにもできない現実がある。
ならばこの駅に敬意を払い、ここに存在していた意味を、事実を残しておきたい。
ただ残念なことに、僕の乏しい感性と写真技術ではこれが精一杯だった。

せめてもの青空もなく、冷たい風が吹き抜ける。
古びた木柱に掲げられたホーローの駅名板。
かつてC58から主役を受け継いだDE10が、在りし日のように旅客列車を牽いてやって来る。

ご苦労さん!!

鉄道という世界に生き、列車を迎え、見送り、互いに支え合った時代。
機関車が無人の小駅に敬礼し、駅は直立不動の姿勢で見送った。

使命を終えるその日まで駅はこの場に立ち続け、こうしている間も職務を全うしていることだろう。






テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2017/02/24(金) 01:09:49|
  2. 釧網本線
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下手な鉄道写真を撮っておりますが、沿線風景や旅先での一コマなども載せていこうと思います。
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