笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

山陰本線に憧れて

PB223449-1-10fc.jpg

山陰本線 宇田郷~木与    2016年11月撮影


僕がずっと憧れていた路線のひとつに山陰本線がある。
京都~幡生、全長673.8キロのこの路線は、かつてC54なんていう希少な機関車が走っていた。
全区間ではないにしろ、C51からC57までの全ライトパシフィック機が走行した山陰本線とは
どのような風景が繰り広げられているのだろう…と、かねてから気になる路線ではあったが、
さらに強い憧れを持つようになったのは蒸気機関車が引退してからのことだった。

確か1980年頃だったと思う。ある雑誌に掲載された鈍行列車を取材した記事を読んだ時から始まった。
列車番号824レ。
今でもその名を聞くと胸が高鳴るこの列車は、
当時長距離鈍行列車が次第に数を減らしていった時代の中で最長距離を走る鈍行列車として知られていた。
鹿児島本線門司駅を5:20発、終着福知山駅に23:51着、走行距離595.1キロを旧客に揺られながら
18時間半の旅を綴った記事と写真はどれも旅心をくすぐるものばかりだった。



PB223464-1-10fc.jpg

山陰本線 木与~奈古


1979年8月に山口線で蒸気機関車が復活して以来、何度か中国地方を訪れる機会に恵まれた。
山陰本線は目と鼻の先であり、蒸気機関車と山陰本線と両方をぜひとも堪能したいと夢を膨らませていたものの
当時の僕にはそこまでの余裕はなく、計画こそはすれいつも訪問は果たせずにいた。
その後北海道に居を移し山陰との距離はますます遠くなり
やっとの思いで訪れることができたのは、昨年のSLやまぐち号ラストランに出向いた時のことだった。

今回訪れることが出来たのは益田から長門方面にかけてのほんの一部にしかすぎない。
運行する列車や運行形態が変わったにせよ、とにかくあの記事から約35年が経ちやっと実現することが出来た。

晩秋とは思えぬ青々とした日本海、入り組んだ入江、海沿いを走っていたかと思えば素朴な山里へと日本の原風景を往く。
写真誌やネットである程度のイメージは持っていたが、
実際この目に映った山陰本線はいい意味で期待を裏切られたとても魅力的な路線であった。



PB223477-1fc.jpg

山口県阿武郡 木与地区




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2017/04/12(水) 18:39:06|
  2. 山陰本線
  3. | コメント:2
<<山陰恋やつれ | ホーム | 早春特急>>

コメント

3枚の写真とも、旅行に行った気分にさせてくれる景色の良い写真ですね。
感動した記事から35年経ってからの訪問、若いときにすぐに行った場合と、35年の紆余曲折、喜怒哀楽を経験したあとの訪問、どちらが良かったとかは言えないか・・・、その時代、時代で感想は違うかもしれないですね。
  1. 2017/04/18(火) 20:53:30 |
  2. URL |
  3. ishida #-
  4. [ 編集 ]

ishidaさん、コメントありがとうございます。

35年前に行っていたらどうだったでしょうね(笑)
今だったからこそ感動したこともあったと思いますし、再訪であったならまた違った感情を持ったかもしれません。
今思えば、この件だけでなくあの時無理しても行っておけばよかったと思うことは多々あります。
が、格好つけた言い方をすれば「風の吹くまま」がいいのかもしれず、35年前はその風が吹かなかったのでしょう。

旅というのはその時が吉日なんでしょうね。
  1. 2017/04/19(水) 20:41:18 |
  2. URL |
  3. u403tsugaru #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

u403tsugaru

Author:u403tsugaru
下手な鉄道写真を撮っておりますが、沿線風景や旅先での一コマなども載せていこうと思います。
見て下さった方の一人でも郷愁感や旅への思いをお持ち下されば嬉しく思います。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (3)
ご挨拶 (3)
只見線 (7)
石北本線 (57)
山口線 (7)
真岡鐡道 (4)
秩父鉄道 (9)
釧網本線 (17)
大井川鐵道 (3)
廃線・保存機 (5)
宗谷本線 (7)
保存鉄道 (6)
釜石線 (1)
陸羽東線 (1)
山陰本線 (3)
雑記 (1)
非鉄・番外編 (2)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる