笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

雨上がりの景色に

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石北本線 端野~緋牛内


セミが鳴き始めたと思ったのに、北海道もしばらく天気の悪い日が続いている。
夜は肌寒くてストーブを焚いているものの、寒暖の差と不摂生がたたってどうも怠くて熱っぽい。


雨というのは嫌いではない。
寒い時期の雨はさすがにキツイものがあるが、夏の雨はいいものだと思う。
晴れた日の爽快な空はそれはそれで気持ちがいい。
それでも緑がしっとり濡れた雨ならではの風景は、とても風情があって堪らない気持ちにさせられる。

バイクで旅をしていると必ず雨には当たるものだが、そこで出会った風景たちはどれも印象に残るものだった。
信州は飯山線と千曲川の間を走る三桁国道。
今は対岸にバイパスが出来たので交通量はめっきり少なくなった。
梅雨の時期、そこで見た光景が未だに忘れられない。

林道から出てきた僕はバイクも全身も泥だらけだ。
常に体重移動をしてバランスや荷重をかける林道走行に鬱陶しい合羽の中は蒸れまくっている。
幸い雨は止み、やっと出てきた里の風景にホッとして、おもむろにクモの巣だらけの自販機でコーヒーを買った。
静かな集落の山里の風景に缶を開ける音でさえ響くほどだった。
古い石橋があり、家屋があり、日没後の蒼い時間に沸き立つ川霧。
迫る山には雲が垂れ込め、所々の水銀灯や木柱にぶら下がる電球がぽうっと点く。
そして蛙の大合唱・・・。

僕はヘルメットを取って、しばらくバイクのシートにもたれかかりながらそんなシーンを見ていた。


夜勤明けの帰り道。
それまで降っていた小雨も止み、若草色の鮮やかな緑がしっとり濡れていた。
足もお尻もビッショリに濡れながら列車を待つ。
場所も時刻が全く違っても、見せる質感や趣きはどこも堪えられないものがあるなぁ…と
改めて思わされた日だった。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2017/05/26(金) 01:02:28|
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下手な鉄道写真を撮っておりますが、沿線風景や旅先での一コマなども載せていこうと思います。
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