笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

魅力と魔力

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石北本線 美幌~西女満別


北海道の魅力は、多くの方もお持ちであろうどこまでも広く高い空と大地、厳しい自然環境にあると思う。
そして僕にとってもうひとつの魅力は砂利道、林道である。
林道なんて北海道以外にもごまんとあり、それぞれの地域で、その土地ならではの多種多様な表情を見せてくれたものだ。

その昔、本当の林道好きなら四国と北海道を知れと言われたものだった。
いつか行ってみたい四国では日本一長い林道をはじめ地図で見ただけでも相当な本数があり、非常に興味をそそられれば
九州は宮崎の諸塚村(もろつかそん)は日本一の林道密度で散々参った覚えがある。
これら道外の林道の醍醐味のひとつは峠越えではないかと思う。
県境、国境の峠越えひとつで家の造りも方言も風習も異なることもあり、その変化が面白かった。
なにも林道に限らず国道でも県道でも峠越えは出来るが、遠回りで時間も掛かり、より労力を要する林道での峠越えに
遥々やって来た達成感みたいなものも加わって、より旅を意識させられた。

北海道の林道は国境、支庁越えのようなものは先ずなく、そういう点では他の地域に比べて旅情感に欠けるが
その代わり爽快感は他では滅多に味わえないものがある。
無心になれるのだ。
そしてふと開けた景色を見た時の何ともいえない清々しさに瞳孔が一気に広がるのが分かるほどだ。
これはバイク好き、ことさら林道好きには堪えられない魅力であり、僕を惹きつける魔力である。

地方ローカル線にもどこか砂利道と同じような匂いがする。
コンクリートに囲まれ、トンネルばかりで時間短縮を主眼とした新幹線は
無機質で無表情で情に乏しい冷たい印象しか伝わって来ない高速道路と同じで興味ないが、
在来線の亜幹線や地方ローカル線では地方色があり、生活の匂いが身近にあり、
峠を越えて往く機会が多いことも旅的な要素をより強く感じられるからそう思うのだろう。
そして原野や森の広い大地を貫く鉄路もまた爽快である。


午後の陽射しに輝く緑・・・
共に貫く二本の道には人里を結ぶ暮らしの匂いと旅への浪漫を思わせる。
同じ匂いのする片方を、列車は今日も定時でやって来た。
その風景は北海道ならではの僕を惹きつけて止まない魅力があり、魔力が備わっていた。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2017/06/01(木) 01:14:27|
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