笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

一度きりの銀河

Image6-2-10fc.jpg

旧・北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線 薫別~大誉地


今やSL銀河といえばC58239が牽く釜石線の列車を誰しもが思うだろう。
しかし、僕は北海道に走ったSL銀河が忘れられない。

北海道の短い夏の盛り、2001年7月31日から8月5日まで北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線に
JR北海道から借り入れたC11171と旧客2輌という往年のローカル線を彷彿とさせる汽車が走った。

取り立てて特徴のある路線ではなかったように思うが、それでも道東らしい山々と畑作地帯を行く沿線は大変な盛り上がりとなり、蒸気現役時代を懐かしむ人々で賑わった。
運行は、片道約140キロの路線ではタンク機関車のC11では走り切れず、中間地点となる陸別駅で給炭水を行い二日かけて往復するというものだった。

本来であればここにはキューロクが…などと愚痴を溢すも、北海道らしい爽やかな風を纏った汽車が川を渡り、汽笛が深い森に響けばたちまち体は震え涙が頬を伝う。
陸別駅で久々に生きた蒸気のキャブに乗せて頂いたが、中は熱く、火室内はC11の命が真っ赤に燃えていた。
機関助士が扱うスコップの音、石炭や油の匂い、蒸気の音、ドレンとなった水の滴る様・・・
なにもかもが愛しいほどたまらない。


廃線を何とか回避するための起爆剤として蒸気運行を定期的に行うのかと密かに淡い期待寄せたが
これが最初で最後になり、路線自体も残念ながらこの5年後に廃止されることになる。
当時まだ残っていた昔懐かしいハエタタキをはじめ、銀河線らしさを出したものが遂に一枚も撮れずに終わってしまったことが心残りでならない。

思えばこの時が真夏の夜空に輝く銀河のように、ふるさと銀河線が最も輝いた日々であったように思う。





撮影区間は薫別~大誉地としてますが、恥ずかしながら失念してしまい定かではありません。
もし、お分かりの方がいらしたらお知らせ頂けるとありがたく思います。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2017/06/18(日) 02:06:40|
  2. 廃線・保存機
  3. | コメント:0
<<夏至の頃 | ホーム | オホーツクブルーの空の下>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

u403tsugaru

Author:u403tsugaru
下手な鉄道写真を撮っておりますが、沿線風景や旅先での一コマなども載せていこうと思います。
見て下さった方の一人でも郷愁感や旅への思いをお持ち下されば嬉しく思います。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (3)
ご挨拶 (3)
只見線 (7)
石北本線 (50)
山口線 (7)
真岡鐡道 (2)
秩父鉄道 (9)
釧網本線 (17)
大井川鐵道 (3)
廃線・保存機 (5)
宗谷本線 (1)
保存鉄道 (5)
釜石線 (1)
陸羽東線 (1)
山陰本線 (3)
雑記 (1)
非鉄・番外編 (2)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる