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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

秋の名寄地方で

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宗谷本線 北星~日進


宗谷本線を北上し、名寄を過ぎると辺りの雰囲気が変わってくる。
さほど大きくなくてもポツポツ続いていたそれまでの街は更に小さな規模となって街との間隔も広がる。
列車本数もぐっと減り、畑はあっても人の気配が感じられない。
旭川郊外から続いていた田園風景もそろそろ北限に迫ると、蕎麦や牧草地、更には熊笹の茂る原野へと移り
否が応でも最果て感が強くなる。
標高の低い山並みであっても一歩踏み込めば森は深く、人間社会が入り込む余地はない。
人が暮らす里と自然の境界線を往くのが宗谷本線というのが僕の印象だ。

オホーツク海側の雄武町と名寄の境に位置するピヤシリ山という山がある。
鬱蒼とした雄武側と打って変わり、名寄側は開放的な明るさのある爽快な眺めが目に染み入るように飛び込んでくる。
道を下れば山奥にいた緊張感は解け、人の暮らす匂いに毎度のようにホッとする。
駅は乗降場といっても差し支えない簡素なものでも時間になればきちんと列車がやって来る…そんな当たり前の風景が何故だか嬉しい。

黄金色の絨毯の傍らで、エンマコオロギやキリギリスといった内地でよく聞かれる秋の虫が数多く鳴く。
どことなく北東北に似ている風景に、窓の外に稲穂が望める線路沿いの小さな家。
外壁はリフォームされているものの北海道でよく見られる古い型の家だ。
この好ましい家の存在のおかげで北海道であることを意識することが出来るが、北海道的でありながら内地的…と
名寄地方に感じるのはこんな景色のせいかな…なんて思いながら、駅に静かに進入する列車を迎えた。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2017/09/30(土) 14:55:42|
  2. 宗谷本線
  3. | コメント:0
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