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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

秋を乗せて

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石北本線 美幌~緋牛内


夏と秋の去ろうとする時の寂しさは同じ寂しさでも違うと思う。

夏は「まだ行くなよ」と腕をつかんで引き留めたくなるような寂しさ…
秋は「そうか、もう行くか…」と別れを受け入れた時のような寂しさ…

秋のそれはプラットホームで、改札口で、持ってやった荷物を手渡し、それじゃ…と別れる時の気持ちと同じ匂いがする。


つい数日前まで、もっと葉が付いていたはずなのに、もっときれいに色付いていたはずなのに、
一旦去り始めるとあっという間に行ってしまう秋…。

風に命尽きた葉が乾いた音を立てて飛ばされる。
見た目にも寒々としてきた森の風景は、 辛うじて山に沈む前の陽が枯れ葉色の衣を最後の煌めきへと変えていた。
諸行無常は世の常と誰がが言っていたが、これもそのひとつなんだろうな…と四季の移ろいに思う。


秋が…去っていく。
最後まで残った秋をひとつ、またひとつと乗せた列車が琥珀色の森を駆けていく…。
それじゃ行くよと赤いテールランプを滲ませながら、旅立つ秋の声が響いていた。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2017/11/07(火) 02:31:58|
  2. 石北本線
  3. | コメント:2
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コメント

こんばんは~。

今回も季節の移ろいをお写真と絶妙な表現で綴られていますね。
素晴らしいフォトエッセイです。

↓の記事。
何度も拝見させて頂きました。
お友達との思い出。素敵ですね。
新日本紀行。どんな曲だったかと私もYouTubeで聴いて来ました。
TVでは見た記憶はなかったのですが、曲は聞き覚えがありました。
u403tsugaruさんは私よりもずっと、お若い方だと思っていたのですが。。。
会津のSLはいつ頃まで運行していたのでしょうか?(;''∀'')


  1. 2017/11/08(水) 00:04:10 |
  2. URL |
  3. キキ #PDFQKA4U
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

キキさん、こんにちは。
コメント下さりありがとうございます。

毎度つまらぬ記事で恥ずかしく、お褒め頂くとこそばゆい感じが致します^^;

新日本紀行はいい番組でした。
テーマ曲もニッポンの心…みたいな、郷愁を帯びた響きがなんともいえず
まだ知らぬ土地へ想像を膨らませて子供ながらに存分に浸っていましたね(笑)

> u403tsugaruさんは私よりもずっと、お若い方だと思っていたのですが。。。
いえいえ、私は単なるおっさんです。
恐らくキキさんより上ではないかと思いますよ(笑)

会津の汽車は、毎年只見線で臨時に運行されるもので、秋や新緑の頃などその年によって違います。
一度冬に運行された時もありましたが、昨年、一昨年は新緑の時期に走りました。
会津は「会津桐」の里でもあり、桐下駄や桐箪笥などで知られています。
また、娘が生まれたお宅は嫁ぐ際に嫁入り道具として桐箪笥を持たせるために桐の木を植える風習があり
その桐に紫の花を付ける新緑の頃も素敵なものがあります。
さすがに北海道から毎年行けるはずもなく歯がゆい思いです。

機関車は栃木県の真岡鐡道から借入れ、客車はJR東日本の昔ながらの客車が使用され、
昔と変わらぬ会津地方に蒸気機関車が現役で走っていた頃と同じ姿で運行されるのでとても人気があります。

ちなみに会津地方の現役蒸気は昭和49年10月をもって廃止されました。
  1. 2017/11/08(水) 10:16:03 |
  2. URL |
  3. u403tsugaru #-
  4. [ 編集 ]

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u403tsugaru

Author:u403tsugaru
下手な鉄道写真を撮っておりますが、沿線風景や旅先での一コマなども載せていこうと思います。
見て下さった方の一人でも郷愁感や旅への思いをお持ち下されば嬉しく思います。

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