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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

嫌われ者

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釧網本線 塘路~茅沼


冬の釧路地方の印象として、パリッとした遥かまで見渡せる澄んだ空気とコントラストの利いた青空という風景が第一にある。
まるで視力が上がったかと錯覚するほど木々の枝ぶりがハッキリと見えるような鮮やかさだ。
そんな湿原から望む阿寒の山並みは雄大で美しい。
広大な湿原の、またさらに向こう側に雪を頂いた風景を初めて見た時は、ただただ「うわぁ、すごい」の一言だった。

かつて三角点と呼ばれた山頂からの眺めは、今のサルルン・サルボ両展望台をひとつに合わせたような
眼下を走る汽車を長いこと目で追っていられた好撮影地だった。
何度か阿寒の山並みを入れて撮影を試みてみたが、どうにも僕は相性があまり良くなかったようで
天気予報と現地の空から、今日はいいだろうと山に登ればクッキリと見えていた山並みは
汽車の来る頃になると雲が出てきて隠れてしまうことを繰り返す。
そうこうしている内に三角点は木々が成長し、ならばとサルボ展望台へと行くもののここでも嫌われ
こう何度も同じ所ばかりというのも次第に飽きてきて、やがて湿原と阿寒の組み合わせは遠ざかっていった。

サルボも木が伸びて見通しが悪くなってきた…
そんな声を現地で聞いて何とか一度でもと昨年訪れようとした矢先の蒸機運行中止に
今年はと山に登るも初回はまたもや嫌われた。
二度目も過去と同じように朝から快晴、目にも鮮やかに阿寒が見える。
千葉から来たという方が既に一番乗りされていて、枝の成長からせいぜい良くて三人、
あとは脚立(一段程のものでも可)が必須だろうほどの狭くなった視界に入れさせてもらった。

一時間ほどして風が出始め、それが強風へと化していく。
またか…山に雲が掛かっては吹き飛ばされを繰り返し、あまりの強風に少しでも風を避けようと、
その方と展望台を降りて談義しながら祈るような気持ちで汽車を待った。
その後数人の同業者が登って来られ、さあ、そろそろ汽車の来る頃だ。
塘路駅発車、塘路湖畔沿いをとシャッターを切る同業者に対してこちらは阿寒一本狙いで流れる雲を睨んでいた。
あと少し、もう少しだけ流れて…
阿寒の山並みはそこそこ見え続けていたが肝心の雌阿寒岳はほとんど雲に隠れたまま。
この、汽車が通過したほんの数分後、雲は流れて…はお約束の出来事である。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2018/03/03(土) 23:43:33|
  2. 釧網本線
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下手な鉄道写真を撮っておりますが、沿線風景や旅先での一コマなども載せていこうと思います。
見て下さった方の一人でも郷愁感や旅への思いをお持ち下されば嬉しく思います。

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