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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

募る寂しさ

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釧網本線 茅沼~標茶


汽車が走るのも今日が最後と夜勤明けで仕事着のまま現地へ向かう。
凍結路面にあれほど恐々と越えた美幌峠はまだまだ冬景色とはいえ、路面の雪もすっかり融けて、
約一月という時間の歩みを感じさせられた。
通い慣れた感のある道も風景も、しばらく来ることはないだろうと少しばかり感傷的な気分になりながらの道中だ。

最後の往路はどこで迎えよう…
時間的にいって塘路以北が妥当かと旧五十石駅に行ってみる。
既に先客一人、どうせここは後から追っかけ組も加わり騒がしくなることだろう。
最後は一人でじっくり見送りたい。
雪も大分融けたことだし、ならば以前バイクで走った砂利道からはどうだと記憶を辿る。
もしかしたらと思っていた、このブログを通じて知り合ったひぐま3号さんを始めとする諸先輩方が撮影されたと思しき山。
そこがすっかり馴染みとなり多くの作品を発表された場所ならばともかく、他に見たことがないものであれば
それまでここは諸先輩たちだけの聖地のようなものだ。
場所を探すのにどれほどの苦労があったかと思えば易々と二番煎じをするわけにはいかない…と、
少し向きを変えて汽車を待つことにした。

明るい日差しと冷たく吹き付ける西風に、ざらめ状になった雪が崩れる音がする。
春と冬とか混同する風景に茅沼発車の煙が時にのたうちながら舞い上がった。

さあ、折り返しまであと一息だ。

風と共にやって来るドラフト音がドキドキと早くなる胸の鼓動と共鳴する。
こんな気持ちになれるのも残すところあと一本。
銀屏風を背景に、姿を浮かび上がらせながら進み往く汽車を独り占めしながら寂しさが募る思いだった。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2018/03/11(日) 00:35:47|
  2. 釧網本線
  3. | コメント:2
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コメント

往路での五十石サイド狙い…
この地で初めて撮ったのが2011年往路の重連運行。
基準運転図表では往路の場合、五十石駅を過ぎた標茶側から加減弁調整で
給炭を掛け力行する設定にて切り取ろうとした眺めでは無煙状態でした。
そんな関係で以降はすっかり復路狙い。そんな我らにこの往路の勇姿は目がテンですよ。
まるでかつての石北本線、緋牛内の高野付近を走るC58牽引客レの雰囲気を生き写した様な切り取りに脱帽です。
無いはずの煙がしっかりと有りって、持ってますねー!
これはきっと今期最終運行の見納めに駆けつけたu403tsugaruさんへのプレゼントですね。
  1. 2018/03/12(月) 01:22:36 |
  2. URL |
  3. ひぐま3号 #X.Av9vec
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

ひぐま3号さん、コメントありがとうございます。

あぁ、やっぱりここだったかと丘に登って思いましたが、さすがに同じ画では申し訳なく少し茅沼向きに構えました。
先日載せた記事のように五十石の接近戦は荒天時の困った時に2~3度度行きましたが、いずれも煙を吐きながら駅に進入して来たのでてっきりそういうものだと思い込んでいました。
結果的にラッキーだったのかもしれませんね(^^;


石北の高野付近は、かつての風景を求めてウロついたことがありますが、木が伸びてさすがに厳しいものがあるようです。
当時は大雪くずれや、C58と相生線のキューロクとの重連があったとも聞きます。
冬の石北にそのようなシーンが甦ったらいいんですがね~(笑)
  1. 2018/03/12(月) 14:27:40 |
  2. URL |
  3. u403tsugaru #-
  4. [ 編集 ]

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下手な鉄道写真を撮っておりますが、沿線風景や旅先での一コマなども載せていこうと思います。
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