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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

空に誘われて



石北本線 端野~緋牛内


湿原の蒸気運行が終わってからすっかり腑抜けた状態になっていた。
壊して修理に出していたE-M1がメーカーから新品に交換しますとなって何か得した気分にはなったが
修理の手間より抱えている旧機種の在庫を処分したかったのだろう。
といえども新品は新品、気持ちは素直に盛り上がったにもかかわらず、では撮影とまでは回復しなかった。
昭和50年12月25日の朝、日本最後となる夕張線のさよならSLの新聞記事に、当時小学生の身分でありながら
うずくまりクリスマスなど大嫌いだと泣きじゃくったあの頃と重なった。
未だにクリスマスとなるとその後遺症が発症してチクチクと胸の奥が痛みだす。
蒸機の存在はいかに大きいか、ああ、煙恋しやである。

そんな折、用足しついでに久しぶりに緋牛内の駅に立ち寄ると空がきれいに焼けていた。
その空に吊られ機材を取りに自宅へ帰る。
再び駅に戻った頃には陽は沈んでいたが、一日も終わるどことなく寂しい光景にジーンと来るものがあった。
カーブを切って現れた列車の音が静まり返った集落にやけに響く。
今あるごく当たり前の鉄道のある風景…。
これだって実はとても大切なものなんだよ、と空の色が引き篭もる僕に改めて教えてくれたような気がした。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2018/03/20(火) 18:10:57|
  2. 石北本線
  3. | コメント:2
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コメント

素晴らしい空の色
雲の端が風に吹きちぎられる
気動車のヘッドライトが夕暮れの山裾を通り過ぎる
気動車の駆ける音まで聞こえてくるような気がします

素晴らしい眺めですね

新緑や濃緑の季節の画を楽しみにしております
  1. 2018/03/21(水) 01:13:54 |
  2. URL |
  3. ねこ #9enIUaYc
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

ねこさん、拙い写真にコメント下さりありがとうございます。

日中はだいぶ暖かくなりましたが、日が暮れると集落にはまだまだ冬の冷気が降りてきます。
透き通るような空気感とでもいいましょうか、物を落とせばその音でさえ周囲に響くような…そんな静けさでした。
カーブを切って山裾から現れた気動車のヘッドライトは人の匂いを運んでくる温かなものに見えました。
夕映えの空にカタン…カタン…と音を紡ぐ列車の音は情緒的です。

東京は桜が開花したようですね。
新緑の季節までまだ一月半ほどあり、そう考えると春本番は遠いなぁと思いますが、
さて今年はどんなシーンが待っているのかと個人的にも楽しみです。
(それにしても春は遠い~(笑))

  1. 2018/03/21(水) 21:03:48 |
  2. URL |
  3. u403tsugaru #-
  4. [ 編集 ]

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u403tsugaru

Author:u403tsugaru
下手な鉄道写真を撮っておりますが、沿線風景や旅先での一コマなども載せていこうと思います。
見て下さった方の一人でも郷愁感や旅への思いをお持ち下されば嬉しく思います。

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