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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

秋の宗谷本線 匂い

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宗谷本線 初野~美深


いい匂いのする場所に出くわすことがある。
匂いといっても嗅覚の匂いではなく、好みに合ったというか自分だけの居心地の良さ…みたいなことだ。
匂いを嗅ぐのではなく、感じるといった方がいい。

あ、この店良さそうだから入ってみよう…
あの辺に行くと思うような景色が広がっていそうだ…

といった時に感じる、言ってみれば直感のことだが、それでも微妙に違う。
うまく言葉に出来ないが、僕にはそれが目や耳、触感などから、見えない色や聞こえない音となって匂いがしてくるような感じなのだ。
多分それは人それぞれ言葉は違っても同じ意味の感覚を持ち合わせていると思う。



僕はとにかく国道や高速が基本的に大嫌い(内地の三桁酷道なら別)なので、いつも変な道を探して
なるべく県道、道道、それ以下の道を走るようにしている。
今回の道北行きも、遠軽から西興部は全て山道、ヒグマにも出会った。
名寄から音威子府までも、国道を走らなければならない一部は除いて全て裏、裏、裏、林道…だ。
撮影しに行ってるのか何しに行ってるのか分からなくなるが、バイクだともっと酷くなるので使わない。
事のついでにナビも使わない。
うろ覚えの道も知らない道もほとんど勘、見ても二輪車用の地図くらいだ。
地図から地形を頭に入れておけば道に迷っても方角を見失うことはない。


美深郊外の裏の方、そこを行くと匂いがして来た。
トラクターが落としていった泥だらけの道に入ってみる。
いい匂いがしてきたからとはいえ、匂いの発端地を探し当てられるかは別問題。でも行く価値はある。

先にあった風景は、なんの変哲もないものだった。
だけど、何となく落ち着きたくなる居心地の良さが漂って来る。
程なくして踏切が鳴って普通列車がやって来た。
車輛を見て納得した。
白いキハ40でもブルーの特急でもない、渋みを増したステンレスのキハ54が、この色この景色に似合う。
彼の存在があって成立した景色こそが、感じ取ったいい匂いのことだった。





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名寄市 北国博物館


宗谷本線もご多分に漏れず、列車本数は名寄以北ともなると極端に少なくなる。
その合間を利用して、兼ねてから見たかったのが名寄名物の「キマロキ」。
編成が編成だけに他の静態保存とは違う面白さがあった。
いずれアップする機会を設けたい。

ところで蒸機のシルエットといえばC55、C57が代表だろうか。
僕は何気にズングリしているキューロクも結構いい線いってると思う。
小学生の頃、父親が買って来た蒸機のLPレコードの説明書きに、宗谷本線抜海付近を往くキューロクのシルエットの写真が添えられていた。
それは物凄く旅愁を帯びていて、どちらかというと嫌いな方だったキューロクを好きになるきっかけになった一枚だった。
かつて北海道の屋台骨を裏から支え続けたキューロク。
現役の姿を遂に見ることがなかった僕には、せめてKATOからフルリニューアルされた模型が発売されないかと待ち望んでいる。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2018/10/29(月) 22:23:49|
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下手な鉄道写真を撮っておりますが、沿線風景や旅先での一コマなども載せていこうと思います。
見て下さった方の一人でも郷愁感や旅への思いをお持ち下されば嬉しく思います。

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