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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

年の瀬

毎年のことだが、年も押し迫ったこの時期に慌てて年賀状作りに明け暮れている。
もっと早くからやればいいのにと自分でも思うのだが、
昔から「郵政省のぼったくりイベント」程度にしか思ってない自身の精神を棚に上げ、いつもの体たらく振りを発揮しているところだ。
時代はどうあれ一年の節目、というのはあるが、どうにも年賀状作りは苦手だ。
それでいて全て印刷というのも嫌いで、せめて宛名だけでも手書きにしないと気が済まない面倒な性格のうえ
今年はそこに輪をかけて我が家のストーブの調子が悪く、その原因追求に追われ
しかも今は吹雪いているから除雪もしなければならない有様だ。
おまけにプリンターの調子も悪く試し刷りも出来ていない。
職業柄、年末年始も普通に仕事ということもあり、帰省を兼ねた大井川の写真整理もおぼつかず、
こんな更新をしてるくらいならさっさとやれ!と突っ込みを頂きそうだが
従ってまだ一枚も年賀状は出せていない状況にある。



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とはいえ、年はこちらの都合に関係なく終わろうとしている。
年末といえば昨年と同じことを繰り返すが僕にはこれである。
大井川鐵道よりも、むしろこちらに行きたかったという方が大きかったかもしれない。



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人混みは苦手なので好きであっても以前ならあまり行くことはなかったが、やはり歳なのだろう。
寅さん好きということも相まって、帝釈さまはどこか懐かしいと思わせる。



PC140071-11fc.jpg


小学生までは毎年地元の川崎大師に家族で参拝していた。
お大師さまの参道で葛餅を買い、定食屋で昼食をとる。
大して美味くもないと思われるその店の玉子丼が、そういう時だけ美味く感じられたのは
年の瀬の参道の雰囲気と、家族で過ごすことによるものなのだろうことを知るのは随分後になってからの話だ。

古くからお付き合いさせて頂いてる高木屋さんで草団子を買う。
酷い時は、我慢出来ずに買った草団子を帝釈さまの境内で全部食べてしまい、また買い直すこともあった逸品である。



PC145250(2)-fc.jpg


昨年3月、旅に出る寅さんを見送るさくらの銅像が設置された。
映画のラストシーンが回想される。

さくら 「お兄ちゃん、たまには家でお正月くらい迎えたっていいじゃない」

寅 「そうしたいの山々だが、この商売はそうも言ってらんねぇ。へっ、そこが渡世人のつれえところよ」


電車が駅に入って来る。
涙ぐむさくら…。
「おいちゃんおばちゃんによろしくな。博と仲良くやれよ」
そういって北風の吹く中を、寂しげな背中を見せて旅立っていく。

いつもと変わらぬ風景に、なぜか観る者を見送る側の想いにさせられて、何度となく目頭を熱くさせられた。



PC145163-1fc.jpg


江戸川を京成電車が駆け抜ける。
ここ東京は葛飾柴又、フーテンの寅こと車寅次郎の生まれ故郷である。
そして僕が旅好きになった原点でもある。


さ、あれもこれもと半ばヤケクソの年の瀬でございます。
焼けのヤンパチ日焼けのなすび、色が黒くて食い付きたいが、あたしゃ入れ歯で葉が立たないよときた!
今年も思いおこぜば恥ずかしきことの数々。
今は深く後悔と反省の日々を過ごしております。
訪れて頂いた皆さまにおかれましては、まっぴら良き年を迎えられますよう、遠い北国の空から祈っております。


といったところで…
本年も「笛の音響けば」をご笑覧下さり、ありがとうございました。


u403tsugaru





テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2018/12/30(日) 16:25:26|
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