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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

一人占め

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石北本線 女満別~呼人


ザラメ状になった雪の斜面をよじ登る。
真冬じゃないしと長靴ひとつで踏み出せば、思った以上の残雪にものの数歩で足はビショ濡れになった。
新芽は膨らみ気忙しい鳥たちが囀りを交わすが
オホーツクの春はまだ浅く、ナメてかかったしっぺ返しを足元に食らう。

かつて夜行急行大雪が堂々10輌前後の編成そのままに、北見で普通列車と名を変え走破した。
現役最晩年の蒸気機関車が石北路の東端を締めくくる。
大雪くずれと呼ばれた列車は陸羽東線の迂回急行津軽と並び、
地味と言われたC58最後の大輪の華であったことだろう。
多くの人が降りた丘の狭間に零れた夕日が差し込んで、まだ色の乏しい景色が燃えて来た。
時間と共に深味を増してく夕焼け色…
濡れた足の冷たさを思い出すこともなく、一人占めする朱い光から現れたローカル列車を迎えた。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2019/04/09(火) 15:01:42|
  2. 石北本線
  3. | コメント:2
<<海原遥か | ホーム | 早春 端野俯瞰>>

コメント

これが

呼人手前のトンネルの場所ですか!
左手には網走湖が広がっているのでしょうけど、その展望はもはや利かない・・・
でも、トンネル手前の線形は記憶に蘇ってきました。

大雪くずれは早朝の通過でしたから光線は違いますが、
夕方の光線もいいですね。
素晴らしい一枚を拝見させていただき、ありがとうございます。
  1. 2019/04/11(木) 11:34:44 |
  2. URL |
  3. マイオ #pcU4xDNY
  4. [ 編集 ]

Re: これが

マイオさん、いつもありがとうございます。
仰るように呼人手前のトンネルです(笑)
夏なら藪だらけとなり登るのも躊躇する丘の上ですが、今回子供時分から散々眺めていた場所で撮影を試みてみました。

大雪くずれは迂回急行津軽や日南3号と並び憧れの列車のひとつでした。
マイオさんはじめ、実際追われていた先輩諸氏方が羨ましく思います。
C581号機や33号機が牽く眺めを一度見てみたかったです。

当時と比べたら木々も伸びて網走湖の展望も利かず、また、列車の長さも見る影もないと思います。
それでも私の拙い写真から、当時を回想をして頂けたのでしたら
それは大変嬉しい限りで、お礼の言葉はむしろ私の方から言わせて頂きます。
ありがとうございました。





  1. 2019/04/11(木) 23:01:11 |
  2. URL |
  3. u403tsugaru #-
  4. [ 編集 ]

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