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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

信州の匂い

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長野電鉄 桜沢~都住


善光寺平に水の引かれた田圃が広がった。
リンゴ畑があって、ブドウ畑があって、高い山があって、きれいな沢があって…
郷々を結ぶ田舎の電車がガタゴト走る光景が愛おしく、僕にとってのふるさとがそこにある。
どこからともなく香って来る信州(いなか)の匂い、大好きな匂い…
ああ、これを嗅ぎたかったんだ。

この匂いは不思議と他の地域で嗅いだことがない。
東北も、中国も、九州も、そして北海道も…
同じ県内の木曾もしないのだ。
これはなんの匂いか聞いたことがあるのだが誰も分からない。
ほら、これだよ。今漂ってるこの匂い、と言っても匂いなどしてないと言う。
いつも嗅いでるからオメさんら分からんだと関東の友人に聞いても答えは同じだ。
だからこれは僕にとっての「信州の匂い」ってことにしてある。


長野電鉄の有名撮影地だが、きれいに北信五岳が見えていたので足を運んだ。
北信五岳とは長野県北部に位置する2000m級の代表的な山並みで、
斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯綱山の総称である。
それぞれの頭文字を取って「ま・み・く・と・い」と教えられた。
画面ではその内の三山で、左から戸隠、黒姫、妙高、左端に飯綱山の稜線が辛うじて写る。
ちなみに戸隠山は西岳から高妻、乙妻(おとつま)山までの峰を指し、
妙高山は北信と言いつつも新潟県の山である。

背後には菅平、志賀の山が連なって、その麓を沿うように走る路線が長野電鉄だ。
大正12年に信越線屋代から分岐した鉄路が信州中野まで達すると、おらが村にも鉄道をと機運が高まり
さて、どこに線路を敷かせるかと揉めたらしい。
それじゃラチが開かんと、当時村で一、二を争う大きな家だったという母の実家は土地を無償で提供し
悲願だった鉄道が無事に開通した時の喜びは、それはそれは大きかったという。
その鉄道が平成14年に信州中野~木島が、24年には屋代~須坂が廃止となってしまった。
鉄道誘致に一役買い、我が土地に線路が敷かれた先祖の末裔としてはどうにもやるせないというのが正直な気持ちだ。

そんな話を友人にした時、自分家に本物の電車を走らすなんてよっぽどの鉄だったんだなとからかわれたが
それはさて置き、僕の鉄道好きはひょっとしてこの辺りの血筋を引いてるのかもと思ったことはある。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2019/06/02(日) 02:13:37|
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