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笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

もうひとつの古里

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小海線 甲斐小泉~小淵沢


高原列車が八ヶ岳山麓の大築堤を駆け降りる。
爽やかな気候と高く澄んだ空…、ここの景色はとにかく清々しい。


「ちょいとその辺まで行ってくる」
前日にそう伝えて早朝に家を飛び出した。

生まれも育ちも信州の母は教員だった父親の転勤で
戦前から戦時中にかけて諏訪地方の岡谷、茅野に住んでいたという。
特に小学校から高等科にかけての三年間は、16歳で母親を亡くす(享年33歳)までの多感な年頃だったために
思い出は強く、八ヶ岳のある風景には懐かしさが一入募るようだ。

思い出話から
「昔はおやきなんてあんこしかなかったよ。
お袋さんが作ってくれたおやきが懐かしいねぇ。五平餅も久しぶりに食べたいねぇ」
という母…。
僕にとっても家族にとっても諏訪地方は北信地方と並び格別な思いがある土地だ。
鉄道写真なんぞほどほどに、そんなものより大事なことがある。

以前よく行っていた店まで足を伸ばし土産に買っていけば
小倉あんのおやきを頬張る母の目は、遠くなった古里と
母親と過ごしていた幸せの時間が甦っているようだった。
八ヶ岳のある風景は、母にとってもうひとつの古里の風景なのである。




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2019/10/03(木) 10:40:02|
  2. 小海線
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