笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

負担

今年の春のダイヤ改正で大幅な減便となった石北本線遠軽~白滝間。
下白滝・旧白滝・上白滝は廃止され、現在は先の台風被害により札幌圏と寸断されてズタズタな状況だ。
復旧は来月中旬とのことだが、なんだか廃止への前兆のように思えて仕方がない。
この時季を走る石北名物のタマネギ列車もJR貨物は廃止にしたくて仕方がないようであるし
長期運休となった今回のことで、なにも鉄道輸送に固執しなくても・・なんて声が上がりそうな気がするのは考え過ぎだろうか。
こうした事はなにも石北に限らず、根室本線や釧網・宗谷・日高線にも言えるように思う。
災害をこれ幸いとし、廃止へと加速しやしないか…鉄道ファンだけにとどまらず、一般人にもささやかれ始めている。

まだ多くの路線が北海道に健在だった頃、バイクで旅した町はまだ息をしていた。
それから数年後に訪れた時の同じ町はどこか死臭の匂いがした。
鉄道からしばらく遠ざかっていたこともあり、駅前の宿に泊めてもらった時に初めて気が付いた廃線の二文字になぜか納得した。
今でもその町は死臭の匂いは消えておらず、北海道にはそんな匂いがそこら中にしている。
道路は整備され、バスが運行されていても消えない死臭の匂い。
あくまでも感覚的なもので専門的なデータを上げろと言われれば何も言えないが
かつて鉄道があった町の、今も暮らす人たちには申し訳なくこんなことは言い難いのだけれども、これが僕の正直な感想である。

このブログ内でたびたび出てくる母方の故郷の信州。
家の裏を走っていた長野電鉄木島線が廃止になってから14年が経つ。
代替バスが走っていても運賃は鉄道の倍以上で道路事情によりダイヤは不正確、そしてそのダイヤも悪くて
通学する子供を3人抱えている親戚宅では送迎に忙しく、老夫婦も部活で遅くなった孫のために暗い夜道に車を走らせる。
ガソリン代もバカにならず、夕飯は時には22時を回ることもあるという。

こんなことは何もここだけに限るまい。
日本全国、鉄道が無くなっただけで今までの生活がガラリと変わり負担を強いられるようになった地域はどれほどあるのだろう。

まだJRが国鉄だった頃、サロマ湖周辺のある宿で夕飯を主人と共にした時の言葉が今も頭にこびり付いている。

「こんな地方で国鉄が民営化してみろ。儲からんであっという間に廃線になるに決まってるべ。
そしたらうちらみたいな商売はどうすんだ?赤字だとか言ったってうちらにゃ死活問題だべ」



P9267294-1(2)fc.jpg

石北本線 旧白滝~白滝(現・下白滝信号場~白滝)     2015年9月撮影




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2016/09/11(日) 03:37:50|
  2. 石北本線
  3. | コメント:0
<<一生忘れない | ホーム | 哀しき峠に>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

u403tsugaru

Author:u403tsugaru
下手な鉄道写真を撮っておりますが、沿線風景や旅先での一コマなども載せていこうと思います。
見て下さった方の一人でも郷愁感や旅への思いをお持ち下されば嬉しく思います。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (3)
ご挨拶 (3)
只見線 (7)
石北本線 (57)
山口線 (7)
真岡鐡道 (4)
秩父鉄道 (9)
釧網本線 (17)
大井川鐵道 (3)
廃線・保存機 (5)
宗谷本線 (7)
保存鉄道 (5)
釜石線 (1)
陸羽東線 (1)
山陰本線 (3)
雑記 (1)
非鉄・番外編 (2)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる