笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

晩愁の煙

只見線の魅力は会津平の田園地帯と奥会津の渓谷美…と、少し前の記事でも触れたが
僕にとってはもうひとつ、それらを越える最大の魅力がある。
それは山深い奥会津に点在する集落である。
北海道では考えられない山奥の細くて頼りない道を行けば、こんな所に?と驚くような場所に家がある。
国道沿いの集落も鉄道沿線の集落も、そして山深くの集落も閉鎖感はなく
どこも生活感のある、人々の暮らしの匂いが山里の風景に滲み出るように広がっている。
僕はこの匂いがとても心地よく思えてならない。
初めて雑誌で見た只見線も、旅で初めて訪れた時も、なんていい匂いのする里なんだろうと心底思ったものである。
そんな風景が色濃く見られるのが、現在不通区間となっている会津川口~只見間なのだが
それでも柳津、桧原、宮下と、感じのよい里の風景を只見線は往く。
中でも大好きな里は中川である。
只見川の縁に沿うように広がる会津造りの集落の間を線路が走り、キハも春夏秋冬たまらない魅力を見せてくれている。



PB095298-11fc.jpg

只見線 会津中川~会津水沼   2014年11月9日撮影


試運転時にロケハンも兼ねて来たが煙はスカの惰性区間だった。
本番運転時には宮城の友人が旅に加わり、彼の知り合いの機関士さんがうちらがいると知り、わざわざ減速までして力行してくれた。
言ってみれば演出の煙かもしれないが、僕にとっての会津はこれに尽きると言っても過言ではない会津の里を往く汽車の風景。
雨がそぼ降る晩秋の奥会津に郷愁を漂わせ、会津の主だったC11の牽く列車は涙が出るほど心を揺さぶられた。
機関士さんたちのご厚意に深く深く感謝すると共に、この時の様々な出会いと汽車が見せてくれた旅を僕は一生忘れない。



追記
僕の下手な写真と記事よりも、友人が撮影した作品の方が会津の魅力が伝わると思います。
ご興味のある方は是非ともご覧下さい。









テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2016/12/09(金) 22:40:31|
  2. 只見線
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下手な鉄道写真を撮っておりますが、沿線風景や旅先での一コマなども載せていこうと思います。
見て下さった方の一人でも郷愁感や旅への思いをお持ち下されば嬉しく思います。

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