笛の音響けば

汽車の音色は旅へと誘う道標

立ち食いそばのある駅

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駅のホームに立ち込める湯気。
スーツを着たサラリーマンが、肉体労働者風の男たちが、旅人が、列車が来る間合いにそばをすする・・・そんな風景が各地で見られた。
駅の立ち食いそばは今では随分と少なくなってしまった。
あっても建屋の中で食べるような店になり、ホームで丼を持って食べるなんて風景はどれほど残っているのだろう。
寒くたっていいのだ。
冷たい風が吹き抜けるプラットホームですするそばの味は、街の立派なお蕎麦屋さんよりも美味い。
おばちゃんが手際よく麺を湯がいて、威勢よく「はいよ」なんて差し出されたそばをがっつく。
ほとんどの客は「ごっそうさん」なんて一言声を掛けてはホームに並ぶ、列車に飛び乗る。
そんな駅の風景が懐かしい。

遠軽駅。
かつて名寄本線があり、機関区があり、キューロクがD51が屯していた鉄道の町。
今やその面影は錆びついたターンテーブルが細々と伝えるのみ。
残っていたキヨスクもなくなり、名物だった駅弁のカニ飯もなくなった。
列車が来ればにわかに活気立った駅もすっかり寂しくなったものだ。
在来線の汽車旅を楽しませてくれたそんな光景は消えつつある。
遠軽駅の立ち食いそば屋のおばちゃんもご高齢となっていることから、いつまでも今の風景は残らないかもしれない。
時代の流れとはいえ、残って欲しいもの、残すべきものってあるんじゃないかな・・・。
そんなことを思いながら温かいそばを食して、帰りの列車に飛び乗った。



P1113515-1fc.jpg

石北本線 遠軽駅




テーマ:写真日記 - ジャンル:日記

  1. 2017/01/11(水) 22:25:40|
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下手な鉄道写真を撮っておりますが、沿線風景や旅先での一コマなども載せていこうと思います。
見て下さった方の一人でも郷愁感や旅への思いをお持ち下されば嬉しく思います。

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